2021年12月23日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比236円16銭(0.83%)高の2万8798円37銭でした。
米国市場は消費者心理を表す経済指標が改善、2営業日続伸しました。
その流れを引き継いだ日本市場は買いが先行してスタート、
午前中は頭打ちでしたが、午後に入ってアジア市場全般が
好調なことが確認され、上昇幅を広げました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比261ドル19セント(0.7%)高の3万5753ドル89セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前日比180.805ポイント(1.2%)高の1万5521.892で取引を終えました。
好調な経済指標で景気拡大が再認識された
ことが市場の心理を改善させました。
12月の米消費者信頼感指数は前月から改善、
市場予想を上回る結果でした。
ファイザーが開発した新型コロナウイルスの治療薬の
緊急使用がFDAより承認されたことも
市場を押し上げる要因となりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は消費者心理の改善を背景に
米国市場が続伸した流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
アジア市場もおおむね好調であることが
投資家心理を一層改善させ、
午後に入ると上昇が加速、
高値付近で取引を終えました。
33業種中、30業種が上昇、
空運、海運業、鉱業など代表的な
景気敏感業種が買われました。
エーザイの9%安が響いた医薬品業種が
下落率1位、パルプ・紙に続き、
小売り、食料品など内需系が売られました。
日経の日足は下ひげの方が長い陽線を形成しました。
高値と安値を切り上げて
形でも上昇、前日の終値から上離れしてスタート、
そのまま陽線で終わり
上向けのキャップを開けました。
安くなるときは前日まで抵抗になっていた
25日移動平均線まで下げてきましたが、
支えにかわって戻して終わりました。
すぐ上には下向きに変わった
200日移動平均線が
強力な抵抗になる形で横たわっています
これを抜けることで上昇に変わるか、確認が必要です。
商いは連日で2兆円を割り込み、
東証1部の売買代金は概算で1兆8853億円、
売買高は8億1350万株でした。
7月6日以来の低水準を記録した
前日よりもさらに減少しました。
東証1部の値上がり銘柄数は1421、
値下がりは646、変わらずは117銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
地合いが改善してきました。
とはいうものの、2兆円に満たない取引金額で
本日はさらに減ってきたので、
少ない参加者の中でのやり取りのようなものなので、
強さを実感できるほどの上昇とはいえません。
それでも抵抗になると予想した
価格帯を一気に超えて、明確に陽線で引けたことは
心理的な安心感を与えるということで意味はあるでしょう。
24日の明日は米国市場をはじめ
多くの市場が休場、それに備えて
今夜はどのように動くかが明日以降の日本市場を左右するでしょう。
休み前にもかかわらず、下げないか、
または下げても小幅で下値が堅いことが確認できると
日本市場にもポジティブな影響がみられるでしょう。
好調な動きになったとしても
金曜の午後は週末を控えていることや
米国市場の休場で材料がなくなることから
売られやすい展開になるので、
急な反転でもあまり驚かずに対処してください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,798.37 +236.16(0.83%)
ドル・円
114.31 – 114.32 +0.17(0.14%)
ユーロ・円
129.30 – 129.31 +0.70(0.54%)
ユーロ・ドル
1.1309 – 1.1311 +0.0042(0.37%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,753.89 +261.19(0.73%)
S&P500種
4,696.56 +47.33(1.01%)
ナスダック
15,521.892 +180.805(1.17%)
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