2021年12月27日の東京株式市場は続落ました。
終値は前営業日比106円13銭(0.37%)安の2万8676円46銭
でした。
米国市場は休場、日本市場は市中感染の拡大、
欧米でもコロナの感染が拡大されることを嫌気して、売りが進みました。
機関投資家が休暇に入った結果、下げ幅は限定的な範囲に
止まりましたが、不安定な動きは続きました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
先週末の米国市場はクリスマスで休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は参加者が少ない中、
方向感のない動きを続けました。
先週大阪で確認されたオミクロン形の
市中感染が東京など他の地域にも拡大することを受け
投資家心理は弱気に動きました。
欧米でもコロナ の感染が再拡大することで
景気回復が遅れるとの懸念が市場を押さえつけました。
クリスマスから年末にかけて、
機関投資家の参加が少なく、
下方への圧力は強くなく、下げ幅も限定的な範囲でした。
33業種中、5業種のみが上昇、
ごむせいひん、海運業などの
景気敏感株の一角が買われ、
不動産業、倉庫・運輸関連などの
内需系も買われました。
下落が目立った銘柄も景気敏感、内需が混在、
情報・通信業、非鉄金属に続き、
電気・ガス、小売業などの
下げが目立ちました。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陰線を形成しました。
先週末から高値と安値を切り下げ、
形でも下落、先週末の懸念通り
200日移動平均線が抵抗になって下がった流れになりました。
安値は5日移動平均線に支えられましたが、
支えになったその線自体が下むき、
さらに下に押される形です。
ただ、一目均衡表の基準線、転換線が
すぐ下で支えてくれる目安になっていますが、
ここまで下に抜けると下げが加速するという
見方は変わりはありません。
商いは先週末よりは増えましたが、
2兆円にはほど遠い薄い売買が続きました。
東証1部の売買代金は概算で1兆6685億円、
売買高は7億7748万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1455、
値上がり銘柄数は635、変わらずは95銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
「開店休業」に近い。
木曜日まで市場は開いていますが、
受け渡しベースで明日が最後、
すでに参加者は激減して、本日からすでに
開店休業のような状態です。
毎年繰り返される風景なので、
長く相場にいると驚きもしないことですが、
今年は受給関係の悪化の中で
IPOラッシュ、そのパフォーマンスが
好ましくないので、さらに印象が悪くなっています。
本日上昇したアジアクエストが終値で初値を大きく
割り込んだ他、
上昇2日目で初値がつきストップ高近くまで進んだ
エフ・コードは上髭が長く、実体はさらに長い不気味ともみえるほどの
陰線を作り、逆行ストップ安まで追い込まれました。
先週から今週にかけてIPOの連続負けは
個人投資家が市場から離れる要因を提供しています。
それでも現在の価格水準を保って年末を迎えることができると、
米国市場次第では強い戻りを期待できそうですが、
やはり米国市場が日経の運命を握っているような印象はぬぐえません。
IPOで打撃を受けたマザーズ指数は戻りから
下に振れ、下げを深める可能性もある形になったので、
買いを保持している場合は注意が必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,676.46 -106.13(-0.37%)
ドル・円
114.37 – 114.39 +0.12(0.10%)
ユーロ・円
129.68 – 129.69 +0.25(0.19%)
ユーロ・ドル
1.1337 – 1.1339 +0.0009(0.07%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,950.56 +196.67(0.55%)
S&P500種
4,725.79 +29.23(0.62%)
ナスダック
15,653.374 +131.482(0.84%)
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