2021年12月29日の東京株式市場は反落ました。
終値は前営業日比162円28銭(0.56%)安の2万8906円88銭でした。
米国市場は5営業日続伸と反落でまちまち、
ハイテク関連銘柄に利益確定の売りが出て
ナスダックが下落したことは日本市場にも影響を及ぼしました。
日本市場は半導体関連を中心に売られましたが、
上昇銘柄が7割を超える奇妙な動きとなりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は5営業日続伸と反落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は5営業日続伸し、
前営業日比95ドル83セント(0.3%)高の3万6398ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して
前営業日比89.538ポイント(0.6%)安の1万5781.724で取引を終えました。
ハイテク関連銘柄は上昇が続いたことで
利益を確定する売りが進み、
5営業日ぶりに反落しました。
オミクロン型の感染が拡大していますが、
重症化する確率は低く、
景気拡大を遅らせる要因にはなりにくいとの思惑で
ダウは上昇を続け、最高値を上回る場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場で
ハイテク関連が売られ、ナスダックが下落した動きを受け、
半導体関連をはじめ、
値がさ株が売られ、反落しました。
前日の上昇で29,000円を超えて
利益確定の売りが出やすいタイミングであったのも
下げの要因となりました。
300円を超える下げ幅まで記録しましたが、
テクニカル的に意識される
200日移動平均線に近づくと押し目買いが入って、
下げ幅を縮小して終わりました。
前日は利益確定に押されて下落した
海運業が早速買われ、上昇率1位、
空運業、陸運業も上昇しました。
ゴム製品、ガラス、電気機器、鉱業など
素材・景気敏感領域に売りが入って
内需系の食料品も売られました。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り下げて、
形としても下落となりました。
弱い動きではありますが、
下に向かってトレンド転換、
明日も本日の安値を切り下げると、
75日移動平均線で抵抗にあったことになります。
本日支えられたところを見ると
200日移動平均線と一目均衡表の基準線の
間で下げ止まり、値を戻して終わりました。
さらに下げても25日移動平均線と
転換線が重なってサポートになっているので
28,400円を割り込む前に
支えられる可能性が高くなっています。
東証1部の売買代金は概算で2兆392億円、
売買高は8億5258万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は540、
値上がりは1587、変わらずは49銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場でハイテク関連が売られた流れで
日経は下落しましたが、
値上がり銘柄数が7割を占めて、
弱い動きとは判断できません。
受け渡しベースではすでに新年入り、
営業日ではいよいよ残すところ1日、
明日の30日は大納会を迎えます。
新年相場の盛り上がりのためにも
29,000円には載せて終わってほしいですが、
米国株が左右するという環境は変わっていないので、
本日の米国市場がサポートしてくれる
動きになるかにかかっています。
多くの銘柄は締めに入っていますが、
大納会の後は1年を振り返り、
来年の銘柄選定を楽しみたい気持ちです。
前日に振れた「デジタル行動変容」に加えて
来年まで堅調な成長が予想される「半導体・半導体製造装置」、
脱炭素とも関係する全固体電池などは抑えておきたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,906.88 -162.28(-0.56%)
ドル・円
115.00 – 115.01 +0.16(0.13%)
ユーロ・円
129.82 – 129.83 -0.15(-0.11%)
ユーロ・ドル
1.1285 – 1.1287 -0.0032(-0.28%)
NYダウ工業株30種(ドル)
36,398.21 +95.83(0.26%)
S&P500種
4,786.35 -4.84(-0.10%)
ナスダック
15,781.724 -89.538(-0.56%)
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