【市場総括】
2023年5月12日の東京株式市場は続伸しました。終値は前営業日比261円58銭(0.90%)高の2万9388円30銭。年初来高値を更新しました。
2023年5月12日の東京株式市場は続伸しました。終値は前営業日比261円58銭(0.90%)高の2万9388円30銭。年初来高値を更新しました。米国市場が方向感の定まらない動きになったが、ナスダックが続伸したことを好感して、ハイテク関連に買いが進みました。ドル・円レートが円高企業から円安にふれたことで、輸出関連の自動車株が上昇しました。上げ幅は300円を超える場面もありましたが、年初来高値を更新するとその達成感から売りが出て、上げ幅を縮小して終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
□□□□□□
【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続落して、前営業日比221ドル82セント(0.7%)安の3万3309ドル51セント、ナスダック総合株価指数は続伸して、前営業日比22.065ポイント(0.2%)高の1万2328.507で取引を終えました。S&P500種は反落して前日比-7.02(-0.16%)の4,130.62で引けました。
ナスダック指数のみが上昇、その他2指数は下落。全体的に方向感に欠ける展開でした。パックウエスト・バンコープの預金残高が減少していることが明らかになり、3割強下落する場面があるなど、地方銀行の経営危機が再燃、相場全体を押し下げました。
注目の経済指標、PPIが11日発表され、エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率が前月比0.2%と市場予想に一致、前日に続き、インフレピークアウト期待が薄れたことが鮮明になりました。
□□□□□□
【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が方向感の定まらない動きになったが、ナスダックが続伸したことを好感して、ハイテク関連に買いが進みました。ドル・円レートが円高企業から円安にふれたことで、輸出関連の自動車株が上昇しました。
上げ幅は300円を超える場面もありましたが、年初来高値を更新するとその達成感から売りが出て、上げ幅を縮小して終わりました。
ナスダック上昇の影響を受けて、精密機器、半導体関連が買われ、精密機器が上昇率1位、ゴム製品、その他製品などがあげました。また、水産、電気・ガス業、食料品などの内需系がよく買われました。
前日は強かった原油関連が早速売られ、鉱業、石油・石炭製品が幅のある下落で、パルプ・紙、非鉄金属などの素材系が売られました。
【日本市場のテクニカル分析】
日経の日足は短い上下髭を持つ陽線を形成しました。前日の終値から上放れしてスタート、そのまま上昇して上向けのギャップをあけました。前日は「逆にここから上に振れることも考えられ、その際は上昇トレンドの加速を意味して、一気に3万円を目指す動きとなるでしょう。」と解説、
その通り、上にふれたので、強く上を向き、3万円を目指すことになりました。週足は下髭の方が長い陽線を形成、3週連続の陽線ですが、今週は先週の週足を包み込む形での持ち合い、中・長期的にはまだ一段の加速がみられていませんが、全体的には上に向かっているのが明確になりました。
商いは連日の4兆円に迫る大商いでした。東証プライムの売買代金は3兆9587億円、売買高は16億6497万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1031、値下がりは737銘柄、変わらずは66銘柄でした。
□□□□□□□□□□□□
【各市場の動き】
日経平均(円)
29,388.30 +261.58(0.90%)
TOPIX
2,097.29 +14.20(0.68%)
ドル・円
134.71 – 134.72 +0.17(0.12%)
ユーロ・円
147.15 – 147.17 +0.11(0.07%)
ユーロ・ドル
1.0922 – 1.0924 -0.0007(-0.06%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,309.51 -221.82(-0.66%)
S&P500種
4,130.62 -7.02(-0.16%)
ナスダック
12,328.507 +22.065(0.17%)
米10年国債(%)
3.391 -0.052