2023年 6月1日の日経概況

【市場総括】

2023年6月1日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比260円13銭（0.84%）高の3万1148円01銭。米国市場が下落したことを受け、売りが先行してスタート、しばらく下げた後は押し目買いが進み、下げ幅を縮小、上昇に転じました。米国の下院で債務上限停止法案が可決されたニュースが流れると、材料出尽くし感から再び下げに転じるなど、変動性の高い動きとなりました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と反落で下落しました。ダウ工業株30種平均は続落して、前営業日比134ドル51セント（0.4%）安の3万2908ドル27セント、ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して、前週末比82.141ポイント（0.6%）安の1万2935.285、S&P500指数は－25.69(－0.61%)の4,179.83でひけました。

前日に続きFRBの高官から利上げの継続に関する発言が続いた結果が投資家心理を冷やしました。雇用動態調査（JOLTS）による求人件数が市場予想の約950万件に対して、1010万3000件と予想を上回ったことも

インフレのピークアウトに対する期待が後退、長期化するとの展望が強まったことはさらに投資家心理を悪化させ、ダウの下げ幅が300ドル超えに進む場面もありました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が下落したことを受け、売りが先行してスタートしました。しばらく下げた後は前日に440円の大幅な下落から自律反発を狙う買いが入り、上昇に転じました。

午前中に米国の下院で債務上限停止法案が可決されたニュースが流れると、材料出尽くし感から再び下げに転じるなど、変動性の高い動きとなりましたが、押し目を買っていく動きが優勢で、上げ幅を拡大して取引を終えました。

景気敏感行秋の素材行けば下げました。ゴム製品、パルプ、繊維製品、金属製品、非鉄金属に水産を入れた6業種が下落、27業種が上昇しました。銀行業が上昇率1位、半導体関連の精密機器、情報・通信業、電気機器などの上昇が目立ち、内需系の電気・ガス業、不動産業も物色されました。

【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は短い上下髭を持つ陽線を形成しました。 前日の高値と安値を切り上げてので、形でも上昇です。 前日割り込んだ5日移動平均線を終値で超えてきました。

短い調整をして上に向かってトレンド転換したことになりましたが、まだ上昇トレンドへの回復とは断定できず、本日の高値を超えることによって再び上昇が始まると考えることができます。

RSI、移動平均乖離率は割高を解消する動きから、再び上向きに変わりました。空売りポジションを持つ投資家には注意が必要でしょう。

東証プライムの売買代金は3兆5971億円、売買高は13億8403万株。東証プライムの値上がり銘柄数は948、値下がりは805、変わらずは82銘柄でした。

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【世界市場の総合分析： 今後の投資戦略】

予想を超える強さの連続です。ここまで1ヶ月7%超を上げてきたので、前日の下げに加えて、後2-3日くらいの調整はあるだろうと思った矢先、やはり下げスタート。

思った通り、空売りのポジションは保持して利益を伸ばしていこうかというところでじりじり上げてきた結果、プラスに転じて上げ幅としては前日の下げ幅の半分以上を取り返しました。

驚異的な強さ。この言葉しかないと思うほどの強さを継続しています。ただし、全面安になるときはすべての銘柄が売られますが、上がるときは、値上がり銘柄数が5割に満たない。一部の銘柄が物色されて上昇する流れが続いています。

本日の強さは半導体関連が牽引しており、そのスタート時点はエヌビディアの好決算。当分、GPUシェアで90%以上を抑えるエヌビディアの強さは目立ち続けるので、日本でも関連銘柄への注目は継続するでしょう。

特に一発逆転ホームランのように復活したソフトバンクへの恩恵は大きいので、押し目を作ると買っていく戦略でもよいでしょう。ただし、他のGAFAMも指を加えて待つだけではない。

自前の半導体設計、製造に力を入れる動きが広がるので、長期的には現在のような一人勝ちが続くとは限らない、これを考慮する必要があります。エヌビディアをはじめ、AI関連銘柄については先日のWall Street Journalの記事が面白いので、一回読んでみて損はありません。

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【各市場の動き】

株式指標

為替

海外株式

債券・金利

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