【市場総括】
2023年6月20日の東京株式市場は小幅に反発しました。終値は前営業日比18円49銭(0.06%)高の3万3388円91銭。日中の動きは売りが優勢な動きで、米国株価指数の売りを背景に利益確定が継続する流れでした。市場を押し上げたのはウォーレン・バフェット効果で、5大商社株を買い増したことが明らかとなり、軒並み上昇しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は休場。
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【日本市場の動向】
日本市場はウォーレン・バフェット氏の恩恵を再び受ける上昇でした。5大商社株を買い増したことが明らかとなり、軒並み上昇、前日の調整入り気配から早くも下げ止まりのサインを出してきました。
日中の動きは売りが優勢な動きで、米国株価指数の売りを背景に利益確定が継続する流れでしたが、商社株の躍進が市場を押し上げた格好となりました。
33業種中、6業種のみが上昇、27業種は下落しました。前日の押しが強かった業種が見直され、海運業、空運業が上昇、金属製品、電気機器など景気敏感業種に内需の一角、小売業も上げました。
下げがきつかったのは金融関連で、保険業が下落率1位、証券、銀行業が4,5位を占めました。その他、電気・ガス業が前日の上昇から一転、利益確定が進みました。
【日本市場のテクニカル分析】
日経の日足は上下髭を持つ短陽線を形成しました。終値では上昇しましたが高値と安値は前日より切り下げて形では下げなりました。前日に5日移動平均線に終値がタッチしてから本日は下に抜けました。
日足全体が5日移動平均線の下に来るのは6月9日以来で、下に向かってのトレンド転換も成立しました。本日の安値を下に抜けて下がると、しばらく調整に入りますが、本日の安値が止まったのは33,000円付近で、ここで支えられて切り返すと再び上昇トレンドに入ります。
25日移動平均線乖離率が4.9。5月16日以降は4%近くに下がると反発して上昇転じることがよく見られるパターンなので、今回も同じことになるか確認する必要があります。
東証プライムの売買代金はで3兆8952億円、売買高は13億1827万株。東証プライムの値上がり銘柄数は777、値下がりは971銘柄、横ばいは86銘柄でした。
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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
月曜日の下げから、本日も一つの材料を除いたら売り優勢。もうちょっと抑え込まれてもおかしくない展開でした。ここで救いの手となったのはまたもやバフェットさん。
5大商社への買いがなければ本日の下げ幅はより大きくなり、33,000円割れもありえたことでしょう。動きが鈍い時はどんな材料も効かないのが市場ですが、今は少しでも下に傾こうとすると、好材料が出てきて市場を支える動きが続いています。
誰か操作している?と感じるほどタイミングよく支援材料が続く日本市場ですが、休み明けとなる米国市場を参考にして上か下に触れる可能性があるでしょう。
先高観が強いのはすでにわかっていることなので、今夜の米国市場がしっかりした動きになると、素直についていくようにするのが得策です。その場合は、主要銘柄の中で調整が終わり、上に向かって転換する銘柄を選ぶのが一つ。
また、本日も上昇率で1位をキープしているマザーズ指数の動きからも推測できるようにグロース系の手遅れ株に引き続き関心を寄せるのがいい戦略です。明日から22日にかけてチェックするイベントはパウエルFRB議長の議会証言。21日が下院、22日が上院での議会証言が予定されています。続いて金曜日は6月製造業PMIの発表が予定されているので、週末にむけて注目材料が続きます。
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 33,388.91 | +18.49(0.06%) |
TOPIX | 2,283.85 | -6.65(-0.29%) |
為替
ドル・円 | 141.46 – 141.47 | -0.38(-0.26%) |
ユーロ・円 | 154.35 – 154.37 | -0.67(-0.43%) |
ユーロ・ドル | 1.0910 – 1.0912 | -0.0019(-0.17%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 34,299.12 | -108.94(-0.31%) |
S&P500種 | 4,409.59 | -16.25(-0.36%) |
ナスダック | 13,689.571 | -93.250(-0.67%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 3.767 | +0.046 |