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2023年 7月11日の日経概況

【市場総括】

2023年7月11日の東京株式市場は6営業日ぶりに小幅反発しました。終値は前営業日比198円69銭(0.61%)安の3万2189円73銭。5営業日続落で1,500円ほどを下げてきた反動から買いが先行してスタートしましたが、米国市場の基本的な動きは様子見であることから上昇幅は限られました。

為替相場で1ヶ月ぶりの円高が進むと、輸出関連を中心に無理が出ることで上昇幅を縮小しながら取引を終えました。

本日も最後までしっかりお読みください。


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【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して、前営業日比209ドル52セント(0.6%)高の3万3944ドル40セント、ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して、前営業日比24.765ポイント(0.2%)高の1万3685.481、S&P500指数も4営業日ぶりに反発して+10.58(0.24%)の4,409.53ポイントで取引を終えました。

上昇はしたものの、主要なイベントに備えてポジションを一方的に傾ける事はできなかった相場です。12日にはCPI(米消費者物価指数)の発表が控えており、企業業績の発表もスタートするタイミングにきていることから、様子見の姿勢が強まりました。

ナスダックは新サービス「スレッド」の登録者数が5営業日ぶりに1億人を突破することで話題を集めているSNSメタプラットフォームズが上昇する形で、指数が上昇しましたが、アマゾン、アルファベットなどの主要銘柄が下げることで限られた上昇幅で止まりました。


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【日本市場の動向】

日本市場は5営業日続落で1,500円ほどを下げてきた反動から買いが先行してスタートしました。前日の米国市場が小幅で反発したことも支援材料となりましたが、米国市場の基本的な動きは様子見であることから上昇幅は限られました。

為替相場で1ドル=140円台と、 1ヶ月ぶりの円高が進むと、輸出関連を中心に無理が出ることで上昇幅を縮小しながら取引を終えました。一方、TOPIXは6営業日続落で、2023年入って最長の連敗記録となりました。

業種別の動きでは33業種中、12業種が上昇、21業種が下落しました。内需系の水産・農林業が上昇率1位を記録、 景気敏感の金属製品、精密機器、鉱業などが後に続きました。

金融関連及び内需系の下げが目立ち、保険業、銀行業下落、医薬品、電気・ガス業、食料品なども下げました。円高の動きが加速して輸送用機器の下げ幅が拡大しました。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上下髭を持つ陰線を形成しました。前日の日足から高値は切り下げ、安値を切り下げたので、形では持ち合いです。先週末に 一目均衡表の基準線を割り込んでから、本日まで基準線の下に日足全体が収まる流れに入りました。

ここから戻す場合、基準線及び、転換線がレジスタンスとして働く可能性が高くなっています。逆に上昇トレンドに戻ろうとする場合は、2つのレジスタンスを上に抜く必要がありますので、強い支援材料が必要となります。

東証プライムの売買代金は3兆1719億円、売買高は13億3223万株。東証プライムの値上がり銘柄数は718、値下がりは1026銘柄、変わらずは91銘柄銘柄でした。


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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日米市場ともに調整色が明確になりました。7月に入ってアノマリー的な見方では、夏バテ相場と言うのはよく言われることです。 必ずそうなるわけではないし、何しろアノマリーなので、無条件に信頼できるものではありませんが、「そういえば夏はその前までの勢いを失うことが多いなぁ」と言う感覚が一定頻度で起こるのも事実です。

支えの目安は32,000円と見てきており、現実はその通りに支えられていますが、もちろんこれで終わりだと言うのはありません。前日にも指摘した通り下げが加速するサインとしてよく使われる、ネックライン割れは現れたし、一目均衡表の基準線、転換線も一気にした抜きした状態です。

さらに米国市場で業績発表がスタートすると、明確なトレンドを取り戻す事は難しく、材料が出た銘柄を中心に物色する業績相場に移行します。 買って利益を上げていく一方向だけのトレードではなかなか利益を上げることが難しくなるので、これをきっかけに空売り銘柄をトレード対象、または練習対象として取り入れることもよい戦略でしょう。

ただし空売り比率が前日の48.3をピークに本日から低下し始めたので、週後半にかけては突発的な買い戻しも考えられ、注意が必要です。


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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,203.57+13.84(0.04%)
TOPIX 2,236.40-6.93(-0.31%)

為替

ドル・円 140.49 – 140.50-1.80(-1.26%)
ユーロ・円 154.35 – 154.37-1.53(-0.98%)
ユーロ・ドル 1.0985 – 1.0987+0.0030(0.27%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 33,944.40+209.52(0.62%)
S&P500種4,409.53+10.58(0.24%)
ナスダック13,685.481+24.765(0.18%)

債券・金利

米10年国債(%)3.998-0.065
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