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2023年 8月4日の日経概況

【市場総括】

2023年8月4日の東京株式市場は小幅に反発しました。終値は前営業日比33円47銭(0.10%)高の3万2192円75銭。長期金利の上昇を背景に下落した米国市場の流れを引き継ぎ、売りが先行してスタート。YCC修正という国内要因もあり、日本市場でも長期金利の上昇圧力が意識され、下げ幅は200円を超える場面までも。前日まで1,300円余りを下落して節目を買っていく動きが出た他、雇用統計の発表に備えて買いが入って小幅の上昇にまで回復して終わりました。

本日も最後までしっかりお読みください。


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【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。ダウ工業株30種平均は続落して、前営業日比66ドル63セント(0.2%)安の3万5215ドル89セント、ナスダック総合株価指数は3営業日続落して、前営業日比13.732ポイント(0.1%)安の1万3959.715、S&P500種株価指数も続落して前日比-11.50(-0.25%)の4,501.89で取引を終えました。

長期金利の動向が市場の上値を抑えましたが、業績への期待、雇用統計の発表にそなえて様子見がでて、下げ幅を縮小しました。10年物国債の利回りが4.19%まで上昇して朝方は下げ幅を拡大、

ダウ指数は160ドルの下げ幅まで広がる場面がありました。この水準は昨年11月以来の水準で、投資家心理には大きな負担となります。7月のISM非製造業景況感指数は50を上回り、様子見で上げる場面もあるなど明確な方向感には欠ける相場でした。


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【日本市場の動向】

日本市場は長期金利の上昇を背景に下落した米国市場の流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートしました。長期金利の上昇圧力はYCC修正という国内要因もあり、日本市場でも意識されるような現状で下げ幅は200円を超える場面もありました。

前日まで1,300円余りを下落して節目を買っていく動きが出た他、今晩の雇用統計発表に備えてポジションを一方的に傾けることが難しく、下げ幅を縮小、小幅の上昇にまで回復して終わりました。

業種別の動きは騰落が拮抗して33業種中、17業種が上昇、16業種が下落しました。前日までの全面安の様子を抜け出しました。前日まで押されていた保険、銀行業、証券が上昇、景気敏感の海運業、内需の一角水産が上昇率1,2位を占めました。

下げを主導したのは景気敏感の素材系で、繊維製品、ゴム製品、パルプ、非鉄金属などが下落、そのた製品、医薬品、陸運業の動きも芳しくない。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は終値では上昇しましたが、テクニカル的な形では下落しました。前日の日足から高値と安値を切り下げて、日足全体が雲入りを続けました。陽線で終わっているものの、心理的な圧力をかける形で、下げ止まりを試すなら早い時間に止まる必要があります。

安値が31,934円と一時的に32,000円を割り込む場面がありましたが、そのから反発しておわったので、32,000円がサポートラインになっているのがわかります。このままサポートとして働き、切り返したら当分上げていきますが、その場合は、先行スパン1と基準線、転換線がレジスタンスとして働きます。

東証プライムの売買代金は3兆7196億円、売買高は15億8609万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1044、値下がりは707、変わらずは84銘柄でした。


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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,192.75+33.47(0.10%)
TOPIX 2,274.63+6.28(0.28%)

為替

ドル・円 142.04 – 142.06-0.85(-0.59%)
ユーロ・円 156.39 – 156.41+0.38(0.24%)
ユーロ・ドル 1.1009 – 1.1011+0.0091(0.83%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 35,215.89-66.63(-0.18%)
S&P500種4,501.89-11.50(-0.25%)
ナスダック13,959.715-13.732(-0.09%)

債券・金利

米10年国債(%)4.177+0.091
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