【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2023年11月22日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比97円69銭(0.29%)高の3万3451円83銭。3営業日ぶりの上昇でした。 先日の米国市場が下落したことで朝方は売りが先行しましたが、長期金利の低下及び円高傾向の一服感が相場を支えました。
米国の長期金利が下げ加速、下げ止まりはいつ?
||利益確定が進んだ米国市場、下げ幅は限定的
米国市場は3営業日ぶりに反落しました。ダウ指数は反落して前日比62ドル75セント(0.17%)安の3万5088ドル29セント、ナスダックは6営業日ぶりに反落して84.552ポイント(0.59%)安の1万4199.982で取引を終えました。
連日の上昇で相場では過熱感が懸念されて、利益確定の売りが出るタイミングにありました。FOMCの議事要旨を公表され、景気の過熱を示すデータが存在すれば、追加の金融引き締めが議論されたことが明らかになると市場には下方圧力がかかりました。
下落はしたものの、FOMCの慎重なアプローチはすでに知られていることで、目新しいことはなかったので、下げ幅は限定的な範囲にとどまりました。
米国のラッセル指数が伸びる、中・小型株に注目
|| エヌビディアの決算結果を反映するのは今夜
市場が注目するのは米国市場がクローズしてから発表されたエヌビディアの決算結果とその影響でしょう。売上高、純利益ともに過去最高を更新、申し分のない好決算です。
市場が好感していい成績ですが、前日の解説で懸念していた事が時間外取引で顕在化しました。 期待通りの業績だったので材料出尽くし感、売りが膨らみ時間外取引では売られて下落しました。
当然日本市場にも影響して半導体関連が売られた結果、日経を引き下げることになりました。しかし、中・長期的な見方には前日の戦略から変わっていません。一時的な売りは眺めていて、その次のジャンプで飛び乗ることを期待しておきましょう。
銀行、証券、サービス業は過熱感を解消するタイミングに入っているので、高値警戒感を持ち、買いを狙うなら医薬品、電気・ガス業に注目してください。
またグロース / バリューの比率が低下傾向から逆転しており、グロースにシフトが発生しているので、グロースの方を注目するのがよいでしょう。
日本市場も中・小型を中心とするグロースが伸びる
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 33,451.83 | +97.69(0.29%) |
TOPIX | 2,367.79 | -4.81(-0.20%) |
為替
ドル・円 | 148.72 – 148.73 | +1.22(0.82%) |
ユーロ・円 | 162.20 – 162.21 | +0.63(0.38%) |
ユーロ・ドル | 1.0904 – 1.0906 | -0.0049(-0.44%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 35,088.29 | -62.75(-0.17%) |
S&P500種 | 4,538.19 | -9.19(-0.20%) |
ナスダック | 14,199.982 | -84.552(-0.59%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 4.392 | -0.028 |