【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2023年11月30日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比39円28銭(0.12%)安の3万3408円39銭。 午前中は利益確定の売りが続いて下げる場面が目立ちましたが、午後になるとグロース株の買いが入って上昇に展じました。
||米国市場はまちまちな動き
米国市場は小幅続伸と反落でまちまちな動き、悩みの相場となりました。ダウ指数は小幅続伸して165円67銭(0.50%)高の3万3486円89銭、ナスダックは反落して23.266ポイント(0.16%)安の1万4258.490で取引を終えました。
米国長期金利の低下傾向が目立ち、グロース株を中心に買いが進みました。ナスダックは午前中に買いが優勢でしたが、11月の上昇幅が大きく午後は利益を確定する売りがでて、小幅の売りに回って終わりました。
|| PCEの結果を注目する市場
強気の姿勢を崩さない市場、FRBの高官発言に対する反応も少しは鈍ってきたような感じがしてきました。リッチモンド連銀のバーキン総裁のインタビューには「インフレが再燃すれば金利を一段と引き上げる選択肢を確保する」という内容が含まれており、少し前までは市場が敏感に反応するような内容です。
しかし、市場の反応は限定的で、むしろダウは高値を更新する勢いで切り返しました。日米とも先高観が強いというのは変更する必要がありませんが、押し目らしい押し目を作ってくれないと、次の入るポイントがみつかりにくいでしょう。
その際に注目されるのが22:30に発表されるPCE指標。最近の指標はインフレのピークアウトを示唆する内容が目立つので、今回も同様の結果が見られる場合は、短い押し目で市場は急激に切り返す可能性があります。
|| テクニカル的な転換点に立つ日本市場
今夜の米国市場が鍵を握っているので、注目度は高まります。日経はテクニカル的な形でトレンド転換の手前、本日の高値をぬけて明日も上昇する場合は、上昇基調が強まりますが、月末から月初にかけての金曜日、荒れやすい分結果は予測不能です。
トレンド転換時、同じ形で目立ちそうなのが医薬品業種、情報・通信業です。小売業は利益確定がすすんで急落の可能性があるので、注意が必要です。
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 33,486.89 | +165.67(0.50%) |
TOPIX | 2,374.93 | +10.43(0.44%) |
為替
ドル・円 | 148.06 – 148.07 | +0.77(0.52%) |
ユーロ・円 | 161.64 – 161.66 | -0.05(-0.03%) |
ユーロ・ドル | 1.0916 – 1.0918 | -0.0061(-0.55%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 35,430.42 | +13.44(0.03%) |
S&P500種 | 4,550.58 | -4.31(-0.09%) |
ナスダック | 14,258.490 | -23.266(-0.16%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 4.263 | -0.060 |