【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2023年11月8日の東京株式市場は2営業日続落しました。終値は前営業日比105円34銭(0.33%)安の3万2166円48銭。米国市場は続伸しましたが、日本に市場にはまだ過熱感が残っており、持高を調整する売が優勢でした。
|| ナスダックは強気の8連勝、継続なるか?
米国市場は続伸しました。ダウ工業株30種平均は7日続伸して、前日比56ドル74セント(0.16%)高の3万4152ドル60セント、ナスダック総合株価指数は8日続伸で、前日比121.077ポイント(0.89%)高の1万3639.856、S&P500種も上昇して+12.40(0.28%)の4,378.38で取引を終えました。
ナスダックは10月11日以来の高値で2年ぶりに8連勝の記録に並びました。S&P500種も10月17日以降の高値で7営業日続伸です。米国市場は底打ち感が強くでました。
8連勝のナスダックは日本市場にポジティブな影響を与えますが、日本の反応は限定的で、その持続性には疑問が持たれます。8連勝にも関わらず、上昇の勢いを続けるのでしょうか。
|| 日本市場は金利・原油安が影響
日本市場は長期金利の低下とハイテク株が堅調な動きとなった米国市場の動きをうけて、上昇に転じる場面もありましたが、次第に売りが優勢となりました。金利低下により銀行、保険業が下げに転じた他、原油の減速で石油・石炭製品業種が推されたことが市場全体を押し下げました。
|| グロースへのシフトに注目
直近で目立つ動きはバリュー株からグロース株への転換です。2022年からバリュー株を中心とした相場が続いてきましたが、ここにきてグロース株の動きが堅調になってきました。
実際にTOPIX 500 Value指数が-2.07%と大きく下落する一方、TOPIX 500 Growth指数は-0.16%で止まり、相対的に下げ幅が限定的でした。そして、変化が最もわかりやすいのはGrowth / Valueの比率。
バリュー株の下げが目立つ
9月21日に底打ちしてから、本日1.94%の上昇で、大きな躍進を見せています。つまり、バリュー株に対してグロースの存在感が増してきたということです。市場の資金が徐々にグロース株にシフトしているので、これは注目するに値する動きです。
グロース株の反転が著しい
例えば、底打ち感が出て、これからの上昇を準備するステージに入っている<9553>マイクロアド、<9560>プログリット、<9168>ライズ・コンサルティングなどはチェックしてみるのがよいでしょう。
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 32,166.48 | -105.34(-0.33%) |
TOPIX | 2,305.95 | -26.96(-1.16%) |
為替
ドル・円 | 150.74 – 150.75 | +0.27(0.17%) |
ユーロ・円 | 160.95 – 160.96 | -0.01(0.00%) |
ユーロ・ドル | 1.0676 – 1.0677 | -0.0021(-0.19%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 34,152.60 | +56.74(0.16%) |
S&P500種 | 4,378.38 | +12.40(0.28%) |
ナスダック | 13,639.856 | +121.077(0.89%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 4.566 | -0.081 |