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2023年11月21日の日経概況及び今後の展望

2023年11月21日の東京株式市場は小幅に続落しました。終値は前営業日比33円89銭(0.10%)安の3万3354円14銭。前日に続き利益確定が進みましたが、前日の米国市場の上昇が支えとなり、下げ幅を縮小して終わりました。

||米国市場は3指数揃っての上昇

米国市場は3指数揃って上昇しました。ダウ指数は続伸して前日比203ドル76セント(0.58%)高の3万5151ドル04セント、ナスダックは5営業日続伸して159.053ポイント(1.12%)高の1万4284.534で取引を終えました。

AI関連ニュースと1人の人物によってナスダック市場は大きく躍進しました。オープンAIのCEOを突如解任されたサム・アルトマン氏を迎え入れると発表したマイクロソフトは2%の上昇で上場来高値を更新しました。

マイクロソフトに加えて、決算発表が予定されているエヌビディアも買われ大きく上昇、市場全体を盛り上げました。

|| 日本市場は半導体関連が活気

マイクロソフト、エヌビディアの上昇でナスダックが伸びたことを背景に日本市場も半導体関連に物色の資金が流れました。上昇する場面が見られた一方、11月に入って日本市場の上昇幅は2000円を超えており、高値警戒感も強く、利益確定の売りも出ました。

市場は売りと買いが拮抗、上昇と反落を繰り返しながら前日の終値を挟んでの動きが続きました。100円まで下げる場面もある一方、下値も限定され、テクニカル的には下髭付きの短陰線を形成しました。

高値と安値は切り下げて、形では割とわかりやすい下落、ここから反対に抜けるとアイランドリバーサルを形成する可能性があることについて触れましたが、米国市場の動向によってはここからさらに跳ね上がる動きも予想されます。

日経は移動平均乖離率も高値圏にあり、警戒が広がっているが、さらに躍進も期待される

アップル創業者は自分の会社から追い出され、後ほど返り咲き、世の中にiMacを送り出した経緯があります。憧れのあのパソコンを手に入れたいが手が届かなかった思い出があります。

歴史は繰り返されるのでしょうか。世界に衝撃を与えたChat GPTの「生みの親」とされるサム・アルトマン氏が解任され、マイクロソフトが迎え入れ、オープンAIの従業員たちは90%以上がマイクロソフトに移籍すると理事会を脅す。

1人を迎え入れるというニュースがマイクロソフトの時価総額を3兆円近くまで引き上げることはさらに映画のようです。この結末はどうであろうが、ハリウッドの映画狂たちはすでに映画化を考えているに違いないでしょう。

資金はエヌビディアにも向かい、同社は上場来の高値を更新、時価総額は1兆6,000億ドルを突破したので、AIをめぐる期待の高さを見せつけてくれることです。

これに好調な決算という燃料まで入ると、エンジン爆発のように伸びそうですが・・・、過去の事例では実際の好調な決算が発表されてから、「あ、やっぱり?よかった、よかった」であっさりと売られてしまった例がよくあります。

好材料出尽くしという不思議な言葉ですが、今回の盛り上がりもその可能性があるのではないかという懸念が先立ちます。例えばその懸念が顕在化しても、一時的な押し目作りにすぎないことが予想されますので、AI関連、半導体など、ハイテク関連に対しては継続して注目する必要があります。

エヌビディアはボックス圏から頭を出して、ブレイクアウト寸前だが、高値警戒感も・・・

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)33,354.14-33.89(-0.10%)
TOPIX 2,367.79-4.81(-0.20%)

為替

ドル・円 147.24 – 147.26-1.67(-1.12%)
ユーロ・円 161.24 – 161.26-1.32(-0.81%)
ユーロ・ドル 1.0950 – 1.0951+0.0034(0.31%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 35,151.04+203.76(0.58%)
S&P500種4,547.38+33.36(0.73%)
ナスダック14,284.534+159.053(1.12%)

債券・金利

米10年国債(%)4.420-0.018
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