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2024年6月10日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年6月10日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比終値は前週末比354円23銭(0.92%)高の3万9038円16銭で取引を終えました。終値で39,000円台を回復するのは5月29日以来で、上昇期待が市場を牽引しました。

||米国市場は反落と続落

前日の米株式市場は4営業日ぶりに反落して前日比87ドル18セント(0.22%)安の3万8798ドル99セント、ナスダックは続落して39.995ポイント(0.23%)安の1万7133.126、S&P500種も続落して5.97(0.11%) 安の5,346.99で取引を終えました。7日発表された5月の雇用統計が市場予想を上回る結果となり、利下げの開始が遅れるとの見方が広がりました。

市場予想を上回る雇用統計の結果は緩和が期待されたインフレ圧力が継続するリスクにつながることから、米国市場の上昇復帰には時間を必要とする雰囲気が出ています。

【 今後の投資戦略】

本日の上昇を牽引したのは円安。為替市場で1ドル=157円台まで進んで円安の動きが強まったことが輸出関連企業を中心とした上昇につながりました。また、先週末の米国長期金利が上昇したことに加えて、日本の長期金利も上昇、一時割れていた1%台に再び乗せてきました。

長期金利の上昇で恩恵を受けやすい銀行・保険などの金融関連に買いが入り上昇幅は400円に迫る場面もありました。順調に4万円超えを再び見せてくれるか?と市場には期待が高まりますが、今週の状況は順調とは程遠い環境です。

FOMCに続いて日銀金融会合(金融政策決定会合)など中央銀行イベントが予定されており、週末は日本のSQ算出が予定されています。

メジャーSQであるがゆえに、変動性の高まりは避けられないことで、短期売買を好むトレーダーにとっては値幅に着目したトレードにも飛び込みやすくなるでしょう。日銀の会合ではさすがに今回で利上げを期待することは無理だとしても、今後の見通しに対するコメントがあった場合は金利の動きに影響を与えるので、本日の上昇が目立った銀行・保険の値動きが荒くなることに注目しましょう。

 

 

 

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 39,038.16 +354.23(0.92%)
TOPIX 2,782.49 +27.46(1.00%)
為替(日本時間 18:00)
ドル・円 156.99 - 157.01 +1.58(1.01%)
ユーロ・円 168.91 - 168.93 -0.37(-0.21%)
ユーロ・ドル 1.0758 - 1.0760 -0.0134(-1.23%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 38,798.99 -87.18(-0.22%)
S&P500種 5,346.99 -5.97(-0.11%)
ナスダック 17,133.126 -39.995(-0.23%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.015 +0.045
米10年国債(%) 4.435 +0.148
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