【市場の総括】
2024年6月7日の東京株式市場は小幅に反落しました。終値は前日比19円58銭(0.05%)安の3万8683円93銭。前日の米ハイテク株安を受け半導体関連株の一角が売られ、指数を押し下げました。小幅の下げではありますが、同日の夜に予定されている米国雇用統計の発表に備えて積極的な売買が制限される様子見相場でし。
||米国市場は続伸、反落でまちまち
前日の米株式市場は3日続伸し、前日比78ドル84セント(0.20%)高の3万8886ドル17セント、ナスダックは4営業日ぶりに反落して14.784ポイント(0.08%)安の1万7173.121、S&P500種も反落して1.07ポイント(0.01%)安の5352.96で取引を終えました。
利下げへの期待が高まる材料が相次ぎ、ダウ指数は3日続伸となりました。欧州中央銀行(ECB)が6日、4年9カ月ぶりとなる0.25%の利下げを決定、前日にカナダ中銀が利下げを決定したことも重なり、利下げの環境が整いつつあるとの見方が優勢でした。
【 今後の投資戦略】
歴史的なニュースが相次ぐ週間です。今週起きたことで歴史的なことは?
まず印象的なのはエヌビディアの時価総額がアップルを抜き、世界2位に浮上したこと。そして、6日に決定されたECBの利下げ。エヌビディアの伸びは目を張るものがあり、初の3兆ドル突破、世界1位も視野に入れてきました。
現在の1位であるマイクロソフトを押し上げた要因がOpenAIのChatGPTであることを考えると、そのハードウェアを担当するエヌビディアの躍進で1,2位をAI関連が占めていると言っても過言ではありません。しかし、エヌビディアは高い、買われ過ぎではないかという疑問も湧いてくると思いますが、ここはさらなる上昇にかける場面だと判断します。
また、国内においても引き続き半導体製造装置だけでなく、半導体系商社にも目を向けてみるのが良いでしょう。例えば、マクニカホールディングス<3132>はテクニカル的にも底打ちのサインを出してきて、注目すると面白い結果が得られると判断します。
*投資は自己判断でお願いします。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,683.93 | -19.58(-0.05%) |
TOPIX | 2,755.03 | -2.20(-0.08%) |
為替(日本時間 17:00) | ||
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ドル・円 | 155.38 - 155.39 | -0.89(-0.56%) |
ユーロ・円 | 169.15 - 169.16 | -0.83(-0.48%) |
ユーロ・ドル | 1.0886 - 1.0887 | +0.0009(0.08%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,886.17 | +78.84(0.20%) |
S&P500種 | 5,352.96 | -1.07(-0.01%) |
ナスダック | 17,173.121 | -14.784(-0.08%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.970 | +0.015 |
米10年国債(%) | 4.287 | +0.013 |