【市場の総括】
2024年6 月13日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比156円24銭(0.40%)安の3万8720円47銭で取引を終えました。 方向感が掴めない展開でした。朝方は米国のハイテク関連銘柄の上昇を受けて上げてスタートしましたが、日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑で次第に上昇幅を返納して終わりました。
||米国市場は続落と上昇のまちまちな展開がつづく
前日の米株式市場は続落し、前日比35ドル21セント(0.09%)安の3万8712ドル21セント、ナスダックは3日続伸し、前日比264.890ポイント(1.52%)高の1万7608.436、S&P500種も続伸て45.71(0.85%)高の5,421.03で取引を終えました。
市場の関心を集めていたCPIが発表され予想を下回る結果となりました。利下げへの期待が高まり朝方のダウは300ドルを超える上昇を見せる場面がありましたが、FOMCの結果、年内の利下げは1回とのコメントで下げに転じて終わりました。
【 今後の投資戦略】
年内1回、FOMCの結論でした。年3回の利下げを想定していた市場は予想外の数字に反応して300ドルを超える上昇幅をすべて打ち消し、マイナスにひっくり返る展開となりました。その中で、S&P500が最高値を更新、ナスダックも躍進しています。
ハイテク関連が引き続き物色されるとの流れとして解釈できますが、反対に一部の銘柄に資金が集中するという側面もあります。ハイテク関連じゃないと見向きもされないという結果は市場の歪みを生じさせ、これが逆回転する場合はショックがより大きくなる可能性も懸念されます。
日本市場は明日まで波乱の動きになることを想定するのがよいでしょう。朝方はSQ算出に向けての期間投資家間の戦いがあり、決着がついたら落ち着いた後、日銀会合の結果を受けて再び午後から動くというのが予想されるので1日くらいはゆったりみているのがよいでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,720.47 | -156.24(-0.40%) |
TOPIX | 2,731.78 | -24.66(-0.89%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 157.22 - 157.23 | -0.04(-0.02%) |
ユーロ・円 | 169.86 - 169.87 | +0.89(0.52%) |
ユーロ・ドル | 1.0802 - 1.0804 | +0.0058(0.53%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,712.21 | -35.21(-0.09%) |
S&P500種 | 5,421.03 | +45.71(0.85%) |
ナスダック | 17,608.436 | +264.890(1.52%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.965 | -0.020 |
米10年国債(%) | 4.312 | -0.092 |