【市場の総括】
2024年6月19日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比88円65銭(0.23%)高の3万8570円76銭で取引を終えました。朝方に幅のある上昇、午後から失速する展開でした。米国市場でハイテク関連が伸びたことを受け、朝は300円を超える上昇幅まで見せましたが、本日の米国市場が休場で材料難が予想されたことが利益確定に繋がりました。
||米国市場は続伸、ナスダックは6ヶ月ぶりの7連勝
前日の米株式市場は続伸し、前日比56ドル76セント(0.14%)高の3万8834ドル86セント、ナスダックは7日続伸し、前日比5.212ポイント(0.02%)高の1万7862.232、S&P500種も続伸して前日比13.80ポイント(0.25%)高の5487.03で取引を終えました。 ナスダックとS&P 500指数は最高値更新を続けました。特にハイテク関連株が買われた、ナスダック指数は半年ぶりの7連勝を記録しました。
エヌビディアの躍進が注目を集める日でもありました。最近一時的にAppleを抜いて時価総額2位に躍り出ていた当社株は、ついにMicrosoftを抜いて時価総額世界一を記録するところまで至りました。 SOX指数も大きく伸びて、日本の市場に影響与えました。
【 今後の投資戦略】
日本市場は様子見の色が鮮明になった日です。朝方の300円を超える上昇幅は嘘のように消え去って行き、テクニカル的には高値付近でレジスタンスにあってから下げを準備する形に変わりました。 1回下に抜けた三角持ち合いの中に戻りましたが、完全に戻ったとは安心できない、むしろもう一回叩かれると下げやすくなってしまう形を形成しました。 詳細は、添付したチャートをご覧ください。
本日は米国市場が休場であるため、その様子見で終わりましたが、明日も取引の根拠となる 米国市場の結果がないことから、もう1日様子見になりそうです。
||原油の上昇に注意
様子見が広がる中で、注意点は上昇が続く原油の動きです。イスラエルがイスラム教シーア派組織ヒズボラと全面的な戦争に踏み切る方針を発表するなど、地政学リスクの高まりを受けてWTI先物価格は1バレル81.67ドルまで上昇しました。
1カ月半ぶりの高値レベルで市場には警戒感が広がっています。ENEOS(5020)など関連銘柄は高値圏にあり、変動性の高まりに注意が必要ですが、原油関連の意味ならず、さらなる地政学リスクの高まりで市場全体に大きな影響を与えるので注意が必要です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,570.76 | +88.65(0.23%) |
TOPIX | 24,951.44 | +98.23(0.40%) |
為替(日本時間 17:00) | ||
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ドル・円 | 157.74 - 157.75 | -0.39(-0.24%) |
ユーロ・円 | 169.37 - 169.38 | -0.18(-0.10%) |
ユーロ・ドル | 1.0736 - 1.0738 | +0.0014(0.13%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,834.86 | +56.76(0.14%) |
S&P500種 | 5,487.03 | +13.80(0.25%) |
ナスダック | 17,862.232 | +5.212(0.02%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.930 | -0.010 |
米10年国債(%) | 4.223 | -0.058 |