【市場の総括】
2024年6月12日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比258円08銭(0.66%)安の3万8876円71銭で取引を終えました。 抵抗として意識されやすい39,000円に差しかかった動きが続いた後、主要イベントに備えての持ち高調整が優勢の動きでした。
為替市場は円安の動きが止まり、やや円高に振れたことも輸出関連株への売りを呼び込みました。 下げ幅が300円を超える場面もありましたが、引けにかけて下げ幅を縮小しながら終わりました。
||米国市場は反落と続伸でまちまちな動きが続く
前日の米株式市場は反落し、前日比120ドル62セント(0.31%)安の3万8747ドル42セント、ナスダックは続伸し、前日比151.017ポイント(0.87%)高の1万7343.546、S&P500種も続伸して+14.53(0.27%) 高の5,375.32で取引を終えました。
ダウ指数は主要イベントに備えての様子見が広がり、方向感のない動きがつづきました。終値で下げてはいるものの、実需を伴った売りではない消耗的に売買が続いたとみるのがよいでしょう。
【 今後の投資戦略】
日米ともに様子見の市場が続きました。その中でも注目するところは、ナスダック市場及びS&P 500の続伸です。続伸を後押ししたのは様変わりしたApple株の動きです。前日に生成AI機能の発表とともに、自主性の不足で失望が広がり厳しいきが動きになった当社の株は、この日は手のひらをかえるように一転高となりました。
Appleが動いたので、当然日本市場のハイテク関連、半導体関連が物色されました。市場が下がる中でも半導体関連の銘柄は底堅い動きを見せました。 金利動向で上昇を続けてきた銀行業・保険業は高値から調整に入る動きを見せていますが、今週のイベントを通過した後は大きく動き出す可能性があります。少し調整に入ったからと言って思いっきり空売りを仕掛ける事は、賢明な投資戦略とは言えないでしょう。 ここはグッドこらえて、方向感が決まったところから入っていても遅くはありません。
また、割安の領域に到達したと解説した空運業・陸運業は本日の下げで直近の安値をさらに割り込みました。こちらも下げ止まりが近いということだけで、現在が買いではない事は明確なので、やはり反転の動きが現れるの待つのが良いでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,876.71 | -258.08(-0.66%) |
TOPIX | 2,756.87 | -19.93(-0.72%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 157.23 - 157.25 | -0.11(-0.06%) |
ユーロ・円 | 168.89 - 168.93 | -0.46(-0.27%) |
ユーロ・ドル | 1.0740 - 1.0743 | -0.0023(-0.21%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,747.42 | -120.62(-0.31%) |
S&P500種 | 5,375.32 | +14.53(0.27%) |
ナスダック | 17,343.546 | +151.017(0.87%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.985 | -0.035 |
米10年国債(%) | 4.404 | -0.064 |