【市場の総括】
2024年7月30日の東京株式市場は小幅に続伸しました。終値は前日比57円32銭(0.15%)高の3万8525円95銭で取引を終えました。中銀イベント、雇用関連統計の発表が予定されており、様子見ムードが広がりました。
日銀、FRBの中央銀行会合が31日まで続くことからその結果を見極めての戦略を実施したいとの心理で積極的な売買は見られませんでした。上昇というより、下げ止まりの動きが続いたことに意味をおく相場でした。
||米国市場:ダウ反落、ナスダック・S&Pは続伸
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反落して、前週末比49ドル41セント(0.12%)安の4万0539ドル93セント、ナスダックは続伸して前週末比12.319ポイント(0.07%)高の1万7370.201、S&P500種も続伸して4.44ポイント(0.08%)安の5,463.54で取引を終えました。
日本同様、FRBによる連邦公開市場委員会(FOMC)の開催、本格化する主要ハイテク企業の決算発表などに備えて、様子見を決め込む動きが優勢でした。アルファベット、テスラなどハイテク株の一角には買いがはいってナスダックが上昇しましたが、やはり様子見の領域を抜け出せず、0.07%の弱い上昇で終わりました。
【 今後の投資戦略】
日本市場を眺めながらも気になるのは米国のエヌビディアでした。最近の強い下げは気になるところ、7月に入ってすでに10%強を下げてきました。半導体関連、データセンター関連など日本市場に与える影響が大きい分、同社株の動きは気になるのが当然です。
日本は明日の午後、日銀会合の結果を消化することになります。7月は利上げに踏み切る動きにはなりにくい、市場のコンセンサスはこのように「利上げなし」に集約されていますが、なんでもあり得るのが市場。油断はゆるされません。一つ日銀にお願いしたいのは日本人が眠りについている夜中に意図的に流したリーク記事が発表されることだけはないように。朝起きて数円に円安・円高にふれていると、誰のために仕事しているのか?と聞きたくなります。
仮に利上げがある場合は金融関連に買いが進むので軽くチェックしておきましょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,525.95 | +57.32(0.15%) |
TOPIX | 2,751.53 | -8.14(-0.29%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 154.64 - 154.66 | +1.03(0.67%) |
ユーロ・円 | 167.32 - 167.33 | +0.74(0.44%) |
ユーロ・ドル | 1.0818 - 1.0820 | -0.0026(-0.23%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,539.93 | -49.41(-0.12%) |
S&P500種 | 5,463.54 | +4.44(0.08%) |
ナスダック | 17,370.201 | +12.319(0.07%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.055 | +0.060 |
米10年国債(%) | 4.139 | -0.046 |