【市場の総括】
2024年7月16日の東京株式市場は反発しました。終値は前週末比84円40銭(0.20%)高の4万1275円08銭で取引を終えました。3連休上げの市場は前日の米国市場が上昇したことを受け買いが先行してスタートしました。
上昇で終わりましたが上げ幅は3桁を切り、まだ自律反発の領域に抜け出していません。ナスダックが上昇したことを材料に半導体関連、精密機器、電気機器などが物色されました。
||米国市場は上昇、上昇幅は縮小して終わり
前日の米株式市場は4日続伸して前週末比210ドル82セント(0.52%)高の4万0211ドル72セント、ナスダックは続伸して前週末比74.120ポイント(0.40%)高の1万8472.566、S&P500種も続伸して前週末比15.87ポイント(0.28%)高の5631.22で取引を終えました。
経済指標が市場予想を下回る例が続き、利下げへの期待が前進しました。ナスダック、S&P500、両方とも最高値を超える場面がみられましたが、上昇幅を縮小して終わりました。直近、変動性が高まっているテスラ、アルファベットなどが上昇したことが寄与しました。
【 今後の投資戦略】
3連休の間に米国では大変なことが起きましたね。大統領選の最有力候補であり、前職大統領という重要人物が銃撃されるという大事件がありました。大きな怪我はなく、動揺しがちな市場は落ち着きを取り戻し、早くも次の動きにつながっています。
3連休明けの日本市場も落ち着いて推移しており、反発はしたものの先週のの下げ幅をカバーするには到底いたらず、下げ止まりを見せたというところに重点をおくような動きとなりました。
市場で注目が集まるのはいわゆる”トランプ銘柄”。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は一時、前週末比50%高まで進み、早くもトランプ支持に立ったマスク氏の発言でテスラも7%の急騰。投資家は地球上で起きること全てを投資に繋げるのか?と思えるほど投資家の考えと行動の速さにはいつも驚かされます。
とは言うものの、市場にいる限り人の心理を無視することはできないので、日本でも騒がれているトランプ銘柄をチェックしておくのは有効でしょう。例えば防衛関連(川崎重工、IHI)、鉄鋼関連が代表的な業種だと考えられます。
明日から米国の決算発表が 本格化することにつれて、様子見ムードが強まる可能性がありますので、反発のスピードが遅いとイライラする必要は無いでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 41,275.08 | +84.40(0.20%) |
TOPIX | 2,904.50 | +9.94(0.34%) |
為替(日本時間 18:30) | ||
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ドル・円 | 158.39 - 158.41 | -0.82(-0.51%) |
ユーロ・円 | 172.69 - 172.70 | -0.46(-0.26%) |
ユーロ・ドル | 1.0901 - 1.0903 | +0.0026(0.23%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,211.72 | +210.82(0.52%) |
S&P500種 | 5,631.22 | +15.87(0.28%) |
ナスダック | 18,472.566 | +74.120(0.40%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.020 | -0.025 |
米10年国債(%) | 4.232 | +0.048 |