【市場の総括】
2024年7月25日の東京株式市場は大幅に7日続落しました。終値は前日比1285円34銭(3.28%)安の3万7869円51銭で取引を終えました。今年最大の下落幅と下落率を記録、投資家心理はセーリングクライマックスに向かっています。
米国市場が大幅な下落をした流れを引き継ぎ、売りが先行してスタート、為替市場は円高基調が続いたことで下げ幅を拡大させました。支えとして期待されていた38,000円も1日だけで割り込みました。
||米国市場は続落
前日の米株式市場は続落して前日比504ドル22セント(1.24%)安の3万9853ドル87セント、ナスダックも続落して前日比654.938ポイント(3.63%)安の1万7342.413、S&P500種も大幅に続落し前日比128.61ポイント(2.31%)安の5427.13で取引を終えました。
ダウの4万ドル割れは11日以来で、前日同様主要なハイテク関連企業の業績発表結果が市場を押し下げました。テスラ、アルファベット、アップルなど米国を代表するハイテク大手が軒並み大幅な下落でナスダックの下げ幅は3%を超えるところまで進みました。
【 今後の投資戦略】
そろそろ下げ止まり、そのように予想していたのは昨日で流石に週末に近づいてくる今日あたりからは下げ止まりをサインを出してきてもいいはず。そんな期待を見事に裏切るように1285円という下げ幅は多くの人を惑わせました。38,000円割れがこんなにもあっさりとくるというのも驚きで、市場は「もしトラ」を織り込んだ後、「混乱」を織り込み始めたと思っていいでしょう。
本日の下げを主導した要因の一つは外国人投資家による先物への継続的な売り。一週間の下げ幅と売りのポジションが膨らんでいることから考えると金曜日の明日の午前は買い戻しによる反発が見られる可能性があります。持ちろんそれも今夜の米国市場の動き次第ではありますが、仮に戻るとしても市場が転換して上昇に転じると錯覚しないことが重要です。週末、来週の前半までは一歩引いて市場を眺めるのがよいでしょう。空売りで利益が載っている場合は、利益確定の買い戻しを逆指値で必ず設定しておきましょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,869.51 | -1,285.34(-3.28%) |
TOPIX | 2,709.86 | -83.26(-2.98%) |
為替(日本時間 15:30) | ||
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ドル・円 | 152.74 - 152.75 | -1.84(-1.19%) |
ユーロ・円 | 165.55 - 165.56 | -1.87(-1.11%) |
ユーロ・ドル | 1.0838 - 1.0839 | +0.0008(0.07%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 39,853.87 | -504.22(-1.24%) |
S&P500種 | 5,427.13 | -128.61(-2.31%) |
ナスダック | 17,342.413 | -654.938(-3.63%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.065 | -0.005 |
米10年国債(%) | 4.288 | +0.038 |