【市場の総括】
2024年7月8日の東京株式市場は続落しました。終値は前週末比131円67銭(0.32%)安の4万0780円70銭で取引を終えました。先週末に続き、41,000円を上に抜けてくるタイミングでは利益確定の売りが膨らみ、上昇幅を抑えてからマイナス転じておわっています。
8日と10日に合計1兆円強のETF分配金を捻出するための売りが出る見通しになっているのも一方的に買っていく動きを抑える要因となりました。
||米国市場は反発
前日の米株式市場は反発し、前営業日比67ドル87セント(0.17%)高の3万9375ドル87セント、ナスダックは4日続伸して前営業日比164.457ポイント(0.90%)高の1万8352.759と連日で最高値を更新、S&P500種も4日続伸して0.17ポイント(0.54%)高の5567.19と、最高値で取引を終えました。
注目を集めていた6月の米雇用統計の結果は非農業部門の雇用者数が市場予想を上回りましたが、失業率が0.1ポイント高く、利下げの期待を高めました。
【 今後の投資戦略】
日経平均が一時4万1112円をつけて、取引時間中としては史上最高値を更新したことを受け、市場はお祭りの雰囲気になりそうでした。確かに2週間で2,000円以上をあげてきたのは短期的な過熱感が意識されやすい、その影響で後半にかけて利益確定を急ぐ動きに押されました。
週末の展望でも伝えたとおり、ここで抑えられて調整に入る場合でも大きな下げが待っていると考えない方が良いです。少なくとも高値が一回きり下がることを確認してから「夏バテ相場」の到来と断定するのが賢明だと判断しています。 利益確定の際に気をつける業種は、直近の割安圏から抜け出して上昇を準備していた空運業、陸運業、また割高感が解消される倉庫、電気機器などです
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,780.70 | -131.67(-0.32%) |
TOPIX | 2,870.08 | -14.10(-0.49%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 160.56 - 160.57 | -0.20(-0.12%) |
ユーロ・円 | 173.72 - 173.73 | -0.36(-0.20%) |
ユーロ・ドル | 1.0819 - 1.0820 | -0.0009(-0.08%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 39,375.87 | +67.87(0.17%) |
S&P500種 | 5,567.19 | +30.17(0.54%) |
ナスダック | 18,352.759 | +164.457(0.90%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.085 | +0.020 |
米10年国債(%) | 4.280 | -0.080 |