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2024年7月10日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年7月10日の東京株式市場は続伸しました。終値は251円82銭(0.61%)高の4万1831円99銭で初めて4万1000円台を連日で史上最高値を更新し、取引を終了しました。

米国市場の動きがまちまちで上昇材料にはなりませんでしが、自力で史上最高値を連続で更新してきたことは大きな意味があります。4万1,000円台を固めてからは4万2,000円台を2日で達成する勢いです。

||米国市場は続落と続伸のまちまちな動き

前日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比52ドル82セント(0.13%)安の3万9291ドル97セント、ナスダックは6日続伸し、前日比25.553ポイント(0.13%)高の1万8429.291で終え、6日連続で過去最高値を更新、S&P500種も前日比4.13ポイント(0.07%)高の5576.98と、連日で最高値を更新し取引を終えました。

パウエル議長が米上院銀行委員会で議会証言を行いました。2%のインフレ目標に緩やかではあるが近づいていたこと、利下げの時期は明確に示さず遅すぎることへの警戒感を示したことなどを材料にハイテク関連銘柄の買いが進みました。

【 今後の投資戦略】

流石にここまでくると過熱でしょう、誰もがそう思う時にさらに上げてくるのが相場です。ここまでの20年の経験を通じて得られた一つの教訓は?と言われると「断定しない」と答えます。人が断定してその通りになるほど相場は簡単ではないし、「理解不能」と怒りを覚えても相場はそれ自身で正しいと認めるのが気が楽になります。

日本市場が史上最高値を連日で更新するのは今の状況で考えて不思議で仕方がないことのように映ります。この上げを個人が主導していないのは明らかです。外国人部門が買い越しに転じており、相場が強くなる時真っ先にかわれるのは大型・値嵩株と呼ばれる銘柄群です。もう上げすぎて何を買えばいいかわからない、こんなタイミングでは新たに買わなくて大丈夫です。

一回の押し目が次のチャンスをくれるのでそれを待つのが賢明な行動でしょう。

外国人が買い越し、個人は売越し、日経が上がる時の典型的なパターンが現れる

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 41,831.99 +251.82(0.61%)
TOPIX 2,909.20 +13.65(0.47%)
為替(日本時間 16:30)
ドル・円 161.50 - 161.51 +0.59(0.36%)
ユーロ・円 174.67 - 174.69 +0.61(0.35%)
ユーロ・ドル 1.0814 - 1.0816 -0.0003(-0.02%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 39,291.97 -52.82(-0.13%)
S&P500種 5,576.98 +4.13(0.07%)
ナスダック 18,429.291 +25.553(0.13%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.085 +0.015
米10年国債(%) 4.293 +0.012
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