【市場の総括】
2024年7月29日の東京株式市場は急反発しました。終値は前週末比801円(2%)高の3万8468円で取引を終えました。9営業日ぶりの反発で下げ止まりの兆しから反転に変わりました。
前週末の米国市場が3指数そろっての上昇になったことを引き継ぎ、買いが先行、上げ幅は1,000円を超える場面もありました。また前営業日まで8日続落したことから自律反発があってもいいタイミングでした。
||米国市場は週末に3指数揃っての上昇
前営業日の米株式市場は続伸して、前日比654ドル27セント(1.63%)高の4万0589ドル34セント、ナスダックは4営業日ぶりに反発して、前日比176.157ポイント(1.02%)高の1万7357.882、S&P500種も反発して59.88ポイント(1.10%)安の5,459.10で取引を終えました。
朝方発表された6月のPCE(個人消費支出)指数が市場予想と概ね一致、9月からの利下げ期待が高まりました。直近の下げが強かったハイテク関連にも買いが入るとともに、景気敏感株など出遅れ感のある銘柄が物色されました。
【 今後の投資戦略】
今週は大幅な上昇でスタートしました。明日からは様子見ムードに入るのでニュースによって大きく揺れ動く動きを想定するのがよいでしょう。まずチェックすべきことは30-31の予定で(時差はあるものの)日銀会合、FRBのFOMCが同時に開催されることです。
いわゆる「中銀イベント」で、今回の会合で米国は利下げ、日銀は利上げを断行するとまでは期待されていませんが、次回の会合で実施する見通しについてどれだけ含みを持たせるか、暗示が強いかなどが焦点となります。両方ともポジティブな方向に持っていくなら、景気敏感銘柄、および円高メリットのある銘柄を中心に物色するのがよいでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,468.63 | +801.22(2.13%) |
TOPIX | 2,757.30 | +57.76(2.14%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 153.24 - 153.26 | -0.67(-0.43%) |
ユーロ・円 | 166.40 - 166.42 | -0.57(-0.34%) |
ユーロ・ドル | 1.0857 - 1.0859 | +0.0009(0.08%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,589.34 | +654.27(1.63%) |
S&P500種 | 5,459.10 | +59.88(1.10%) |
ナスダック | 17,357.882 | +176.157(1.02%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.025 | -0.030 |
米10年国債(%) | 4.193 | -0.050 |