【市場の総括】
2024年7月2日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前日比443円63銭(1.12%)高の4万0074円69銭で取引を終えました。
3ヶ月うりに終値で4万円台にのせました。利益確定の売りがでて朝方は下げる場面が目立ちましたが、午後に入って為替市場で円安が進むと、買いが膨らみました。
||米国市場は反発
前日の米株式市場は反発して前週末比50ドル66セント(0.12%)高の3万9169ドル52セント、ナスダックは反発して前週末比146.697ポイント(0.82%)高の1万7879.300、S&P500種も反発して14.61ポイント(0.26%)安の5475.09で取引を終えました。
欧州の政局不安を発端とする地政学リスクの高まりが後退したことを受けて、投資家心理が改善しました。世界の注目を集めていたフランスの選挙は極右の国民連合が予想ほどの優勢に立てなかった結果となり、欧州市場が上昇しました。上昇幅は300ドルを超える場面もありましたが、長期金利の上昇が上値を抑えました。
【 今後の投資戦略】
円安の流れが止まりません。先週末の解説では162円にのせてくる可能性も考える必要があると解説し、それでも日本政府の反応が薄い(為替市場への介入がないなど)場合は、一気に163,4と円安の進行が早まることに備える必要があることを解説しました。
この勢いにのせて明日からは4万円を固める動きになりますが、木曜日以降は米国市場の休場、雇用統計発表にそなえて調整に入ることが予想されます。前日から解説しているように銀行・保険業種はさらに動きが激しくなりやすいので、引き続き注意が必要です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,074.69 | +443.63(1.12%) |
TOPIX | 2,856.62 | +32.34(1.15%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 161.66 - 161.68 | +0.65(0.40%) |
ユーロ・円 | 173.53 - 173.54 | +0.37(0.21%) |
ユーロ・ドル | 1.0733 - 1.0734 | -0.0021(-0.19%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 39,169.52 | +50.66(0.12%) |
S&P500種 | 5,475.09 | +14.61(0.26%) |
ナスダック | 17,879.300 | +146.697(0.82%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.080 | +0.020 |
米10年国債(%) | 4.462 | +0.064 |