【市場の総括】
2024年8月20日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比674円30銭(1.80%)高の3万8062円92銭で取引を終えました。
幅のある上昇で38,000円台を回復しました。前日の下落を引き起こした米国の雇用不安が後退、3指数揃って上昇したことがリスクオンの心理につながりました。
||米国市場は連日の上昇
前日の米株式市場は5日続伸して前週末比236ドル77セント(0.58%)高の4万0896ドル53セント、ナスダックは8日続伸して前週末比245.051ポイント(1.38%)高の1万7876.771、S&P500種も8日続伸して前週末比54.00ポイント(0.97%)高の5608.25で取引を終えました。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が労働市場が懸念すべき兆候を示している発言、利下げに前むきな内容と解釈されると、投資家心理が強気になりました。大型・主力株、特にハイテク関連に買いが集まり、ナスダック指数は1%を超える上昇幅を記録しました。
【 今後の投資戦略】
儲かっているようで儲かってない個人?
終値で38,000円にのせて、一時的には800円を超える上昇幅まで見せる場面がありましたが上値の重さが目立ちました。急激にあげて来て、みんな儲かっているはずなのに自分だけが取り残された気がする、そんな悩みをあげる投資家が少なくありません。
この相場、実は方向感が掴めないので、意外と利益をあげている人は少ないのが現状です。実際に添付のチャートをご覧ください。先週末の大きな上昇で暴落時のギャップはすべて埋まったと解説しました。今週はその高値を超えられず、下げては戻すの動きになっています。もうちょっと落ち着くまではこの流れが継続します。落ち着いて眺めるようにしましょう。
引き続き小売業に注目、ジャクソンホール会議を前後して動きが出る銀行、保険業にも注目しておきましょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,062.92 | +674.30(1.80%) |
TOPIX | 2,670.54 | +29.40(1.11%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 147.18 - 147.19 | +1.10(0.75%) |
ユーロ・円 | 162.99 - 163.01 | +1.68(1.04%) |
ユーロ・ドル | 1.1073 - 1.1075 | +0.0031(0.28%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,896.53 | +236.77(0.58%) |
S&P500種 | 5,608.25 | +54.00(0.97%) |
ナスダック | 17,876.771 | +245.051(1.38%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.890 | +0.005 |
米10年国債(%) | 3.874 | -0.011 |