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2024年8月8日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年8月8日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比258円47銭(0.74%)安の3万4831円15銭で取引を終えました。投資家心理が安定できず、変動性の高い動きが続きました。

朝方発表された金融政策決定会合の「主な意見」では「段階的な利上げが必要」との内容が確認され、前日の副総裁の発言から一転、下げ幅を広げました。為替市場で進んだ円高一服を材料にプラス圏まで進むなど、連日変動の激しい相場が続きました。

||米国市場は反落

前日の米株式市場は反落して前日比234ドル21セント(0.60%)安の3万8763ドル45セント、ナスダックは反落して前日比171.049ポイント(1.04%)安の1万6195.806、S&P500種も反落して40.53ポイント(0.77%)安の5,199.50で取引を終えました。

前日に続き、直近の売られすぎを訂正する買いが続いたことで、午前中は480ドルの上昇を記録する場面もありました。景気の先行き不透明感を反映して低下していた長期金利が3.9%台に上昇したことを嫌気して売りに回った株式市場は、マイナスに転じて不安定な動きのまま終わりました。

【 今後の投資戦略】

朝方800円を超える下げ幅をみせる場面ではこれはまた安定的に下げる流れではないというのが見えてきました。800円を超える下げ幅でも慌てないのをみると市場の変動に対する耐性ができているように思えてくるのが危ないポイント。

暴落局面における流れは必ず2回あるというのは最近の解説で繰り返し伝えていること。米国市場もその前兆が現れて前日は下落、ハイテク関連の下げが目立ちました。特に半導体関連にとっては先週から今週にかけての動きに注目する必要があり、2023年5月から続いてきた上昇貴基調が崩れました(添付のチャート参照)。日本の半導体関連大手にも売りが広がりましたが、このままでは更なる下落もあり得ることに注意する必要があります。また、銀行、証券など金融全般にも不安な動きが見られるので注意してください。

注目すべき銘柄は暴落局面でも底堅を見せたウエルシアHD(3141)、あえて変動生の高いものを選ぶならクリエイト・レストラン(3387)などです。

SOX指数の上昇チャネル下離れは警戒材料

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 34,831.15 -258.47(-0.74%)
TOPIX 2,460.77 -28.44(-1.14%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 146.02 - 146.04 -0.66(-0.44%)
ユーロ・円 159.69 - 159.72 -0.53(-0.33%)
ユーロ・ドル 1.0935 - 1.0937 +0.0013(0.11%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 38,763.45 -234.21(-0.60%)
S&P500種 5,199.50 -40.53(-0.77%)
ナスダック 16,195.806 -171.049(-1.04%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.835 -0.040
米10年国債(%) 3.942 +0.046
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