【市場の総括】
2024年8月6日の東京株式市場は大幅反発しました。終値は前日比3217円04銭(10.23%)高の3万4675円46銭で取引を終えました。
1990年10月につけた2676円55銭を超える過去最大の上昇幅となりました。
前日の下げ幅に対する自律反発を狙った買いが入るとともに、一時141円も迫る勢いで進んでいた円高傾向が一服して輸出関連銘柄に買いが戻ったことも上昇の要因として加わりました。
||米国市場は3指数揃っての大幅下落
前日の米株式市場は大幅に3日続落して前週末比1033ドル99セント(2.60%)安の3万8703ドル27セント、ナスダックも大幅に3日続落して前週末比576.082ポイント(3.43%)安の1万6200.082、S&P500種も続落して160.23ポイント(2.99%)安の5,186.33で取引を終えました。
米国市場は3営業日2,100ドル以上を下げており、米国景気への懸念が市場を強く抑えています。S&P500やナスダック指数はAIバブルが弾ける過程で大きな影響を受けており、ナスダックは連日3%強の下落率を記録しています。
【 今後の投資戦略】
“疲れますね。”
この週は相場に関わる人たちと話を始めるとこれが挨拶のようです。前日に史上最大の下げ幅を記録した日経市場は、本日早速史上最大の上昇幅を記録しました。まさしくジェットコースターに乗っている気持ち。安定していられないので、心理的に疲れるのは当然と言えます。
この動きは市場が崩壊する時に繰り返されるパターンです。 この世の終わりのように下げて、少し戻してから油断しているところで、再び大きく下げる、これが市場クラッシュのときの典型的なパターンです。
結論から申し上げると今は喜んで買っていく場合ではないと言うことです。実際に夜間取引で先物は− 1000円を普通に 動いています。もはや±1,000円位ではびくっともしない自分の感覚が怖いくらいですが、当分変動性が高まって、1日で1000円、2000円を動く事は普通にあります。
そして徐々に落ち着いていきますが、それが1、2週間で終わるようなことではありません。ブラックマンデーやコロナショックなどの時を振り返って欲しいですが、暴落を記録した後、市場が市場が落ち着くまで最低でも3ヶ月は要しているのがわかります。乱高下が普通に感じるようになるまでの時間はそんなにかかりません。
市場が 回復に向かう時は、何より値嵩株または大型株が真っ先に買われるので、今のうちに決算結果が揃ってファンダメンタルズ的に堅調な銘柄を選定する時間にするのが賢明でしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 34,675.46 | +3,217.04(10.23%) |
TOPIX | 2,424.20 | +197.05(8.85%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 145.83 - 145.85 | +2.36(1.64%) |
ユーロ・円 | 159.63 - 159.64 | +2.53(1.61%) |
ユーロ・ドル | 1.0944 - 1.0946 | -0.0004(-0.03%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,703.27 | -1,033.99(-2.60%) |
S&P500種 | 5,186.33 | -160.23(-2.99%) |
ナスダック | 16,200.082 | -576.082(-3.43%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.890 | |
米10年国債(%) | 3.790 | -0.011 |