【市場の総括】
2024年8月28日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比83円14銭(0.22%)高の3万8371円76銭で取引を終えました。前日に様子見の相場でした。
多くの銘柄は出口の見えない流れで消耗的なトレードが繰り返されました。エヌビディアの決算発表を前に積極的な売買はみられず、東証プライムの売買代金は3兆2680億円で、2024年度3番目の少なさだった。売買高は13億7271万株
||米国市場は反発、方向感なし
前日の米株式市場は小幅に3日続伸して前日比9ドル98セント(0.02%)高の4万1250ドル50セント、ナスダックは反発して前日比29.055ポイント(0.16%)高の1万7754.820、S&P500種も反発して8.96ポイント(0.15%)高の5,625.80で取引を終えました。
再び史上最高値を更新しましたが、力強さには欠ける展開でした。様子見が強まっているのは9ドルという上昇幅からも読み取れ、ナスダックやSP500指数も一進一退を繰り返しています。
【 今後の投資戦略】
エヌビディアが28日の市場が終了した後、決算発表を行うので日本時間では29日の未明になります。様子見が極まり、一進一退が続くことで変動性が低くなっています。変動性が低下しているのはSP500でも確認することができ、5月20日以降始めてHV(ヒストリカルボラティリティ)がIV(インプライドボラティリティ)を超えています。少し難しい話ですが、今日までの変動性がこれからの変動性見込みを超えるという意味で、これから変動性が低下するという解釈になります。
ただし、いつまでも安定するわけではなく、むしろ落ち着きすぎによる急落・急騰があるパターンです。いきなり動き出すことが考えられ、明日からは迷いの強かった市場に方向性が出る可能性があります。
その場合でもいきなり動いてついていくよりは少し一歩引いて眺めてから入っていくことが懸命な判断でしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,371.76 | +83.14(0.22%) |
TOPIX | 2,692.12 | +11.32(0.42%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 144.49 - 144.50 | -0.49(-0.33%) |
ユーロ・円 | 161.17 - 161.18 | -0.68(-0.42%) |
ユーロ・ドル | 1.1153 - 1.1155 | -0.0010(-0.08%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,250.50 | +9.98(0.02%) |
S&P500種 | 5,625.80 | +8.96(0.15%) |
ナスダック | 17,754.820 | +29.055(0.16%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.890 | +0.015 |
米10年国債(%) | 3.825 | +0.009 |