【市場の総括】
2024年8月29日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。終値は前日比9円23銭(0.02%)安の3万8362円53銭で取引を終えました。 エヌビディアの決算結果を受けて、半導体関連銘柄に売りが出ました。
下げ幅は400円を超える場面もありましたが、戻して終わりました。 方向感の定まらない展開の延長線であり、東証プライムの売買代金は8営業日連続で4兆円の大台を下回りました。
||米国市場は様子見の反落
前日の米株式市場は4営業日ぶりに反落して前日比159ドル08セント(0.38%)安の4万1091ドル42セント、ナスダックも反落して前日比198.793ポイント(1.11%)安の1万7556.027、S&P500種も反落して33.62ポイント(0.59%)安の5,592.18で取引を終えました。
エヌビディアの決算発表が取引終了後に予定されていることから、様子見の相場が続きました。決算結果の期待を込めてナスダックは上昇する場面もありましたが、積極的な売買は見られず小幅の動きで終りました。
【 今後の投資戦略】
全世界が待ち望んでいた エヌビデアの決算結果が出ました。第2四半期は売上高は前年同期比2.2倍の300億ドル、営業利益は2.7倍の186億ドルと大幅の増収増益。 望むところないほどの成績で市場予想を上回りましたが、投資家はそれ以上を期待していたようです。もはや市場予想を超えるのは当たり前で、さらにこれを超えて見せろと言うような要求で、時間外取引で大きく下落しました。
人間、どこまでわがままを言いたいことでしょう。よく考えると、これは一時的なことだとすぐわかるはずです。今回発表されたエヌビディアの営業利益率は62.1%。財務諸表が少しでもわかる人なら目を疑うような数字です。ちなみに、 日本を代表する企業の1つ、ソニーの営業利益率は7.6%、非常に高い営業利益率を誇るキーエンスも53.1%。
営業利益で62%を超えるのがどれだけのレベルなのかがわかります。 究極的な目標株価はさらに上を向くことが想定されます。本日の結果が本格的に反映されるのは、今夜の米国市場であり、その動き次第では本日押されていた半導体関連が再び注目されることになります。呪縛のように市場を抑えていたイベントは終わったので、素直に トレンドが発生した銘柄に注目して戦略立てるようにしてください。
また、ファンダメンタルで選別するなら、総選挙関連が本格的に注目され始めるので要チェックです。 環境大臣を経験した小泉さんが有力視される場合は、再生エネルギー関連などが動意つくので、今のうちに銘柄を選別してみるのも良いのではないでしょうか。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,362.53 | -9.23(-0.02%) |
TOPIX | 2,693.02 | +0.90(0.03%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 144.50 - 144.51 | -0.05(-0.03%) |
ユーロ・円 | 160.81 - 160.83 | -0.47(-0.29%) |
ユーロ・ドル | 1.1127 - 1.1129 | -0.0029(-0.25%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,091.42 | -159.08(-0.38%) |
S&P500種 | 5,592.18 | -33.62(-0.59%) |
ナスダック | 17,556.027 | -198.793(-1.11%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.890 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 3.837 | +0.012 |