【市場の総括】
2024年8月30日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比285円22銭(0.74%)安の3万8647円75銭で取引を終えました。米国市場でダウ指数が史上最高値を更新した流を引き継ぎ、引けにかけては一段高で終わりました。
エヌビディアの決算結果は前日の取引で時間外取引の影響を織り込み済みで、悪材料がないことから買いが広がりました。前日は半導体関連で銘柄別の選別が進みましたが、本日は全般的に買われ、市場全体を押し上げました。
||米国市場は上昇と反落でまちまち
前日の米株式市場は反発して前日比243ドル63セント(0.59%)高の4万1335ドル05セント、ナスダックは続落して前日比39.596ポイント(0.22%)安の1万7516.431、S&P500種も続落して0.22ポイント(0.00%)安の5,591.96で取引を終えました。
時間外取引で8%近く下げていたエヌビディアの株価は-6%ほどの下げで終わりました。AI関連の需要が旺盛なことには変化がないことから、ハイテク銘柄の一角に買いが入りました。午後に入ってエヌビディアが下げ幅を拡大させたことがナスダック指標を引き下げました。
【 今後の投資戦略】
一週間の取引が終わりました。日経225指数はこの週間で+282円(+0.74)と上昇で終わりました。3週連続の陽線を形成して上昇が続きましたが、先週から今週にかけては上昇率が逓減しながら上値の重さが目立ち始めました。それでも上だ、いや下だ!と方向を決めつけるのはやるべきことではありません。市場の先行きは誰にもわからず、ただ「上値が重そうだな、これなら下げやすいかな」くらいがちょうどいいくらいの感覚です。
7月から8月を振り返ると激動という言葉がふさわしいタイミングでした。7月8日週の高値から8月5日週の安値までの値幅は-11,270円で-26.5%、改めて数字でみると恐ろしさを感じます。これで落ち着いているように見えても、市場にはまだ波乱要素を多くはらんでいます。
中東地域の地政学リスク、大統領選をめぐっての米国の政治状況、米・中関係、気候変動による自然災害の広がりなど一つでも拡大すると全世界に影響するようなことがずらりと並んでいます。このような状況ではどこに注目すべきか?注目に値する銘柄を含めて週末の金融市場展望で詳しく解説します。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | ||
TOPIX |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 144.81 - 144.82 | +0.10(0.06%) |
ユーロ・円 | 160.38 - 160.40 | -0.66(-0.40%) |
ユーロ・ドル | 1.1074 - 1.1076 | -0.0054(-0.48%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,335.05 | +243.63(0.59%) |
S&P500種 | 5,591.96 | -0.22(0.00%) |
ナスダック | 17,516.431 | -39.596(-0.22%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.895 | +0.010 |
米10年国債(%) | 3.862 | +0.025 |