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2024年9月2日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年9月2日の東京株式市場は続伸しました。終値は前週末比53円12銭(0.14%)高の3万8700円87銭で取引を終えました。 400円まで上昇幅を広げましたが、週末のイベントに備えて利益を確定する売りが出て、小幅上昇で終わりました

先週末、米国市場が史上最高値を更新した流れを引き継ぎ、 買いが先行してスタートしました。39,000円台を回復して順調に上昇するように見えましたが、節目を回復した達成感や、雇用統計など主要イベントに備えてポジションを調整する動きで上げ幅を縮小させました。

||米国市場は最高値を更新

前日の米株式市場は続伸して前日比228ドル03セント(0.55%)高の4万1563ドル08セント、ナスダックは3日ぶりに反発して前日比197.193ポイント(1.12%)高の1万7713.624、S&P500種も反発して56.44ポイント(1.00%)高の5283.40で取引を終えました。

タウ指数は史上最高値を更新、その他2つの指数も上昇しましたが、上昇の勢いには差がありました。9月2日がレーバーデーで休場であるため、3連休を前にした売りで、下落に転じる場面もありました。

【 今後の投資戦略】

本日も日本市場には変動性が強い動きをみせました。マイナスに転じる場面から値を戻してプラスで終わったことは好印象を与えます。為替が円安に振れたことで自動車株全般が堅調、保険が動いたのは米国の長期金利上昇の影響が大きいでしょう。

本日の動きでもう一つ好印象なのは支えになる価格が変わったということです。38,500円まではレジスタンスが存在していると言うことは今まで説明してきた通りですが、本日は初めてそれを超えて 安値で38,476まで進んだ後、戻して終りました。つまり38,500円がサポートに変わったサインです。

今週の金融市場展望では底根が硬く維持しながら不安定な動きになりやすいと説明しましたが、もう一つの不安定要因は外国人の売買動向です。 先週まで日経は上昇を続けましたが、外国人が売り越しに回ったのが1つの懸念材料です。急変する可能性が常にあるので、自動車関連、半導体関連などの動きには惑わされないことが必要です。製薬系も厳しい動きになりましたが、強い動きが続くJMDCの動きは注目に値します。

先週より外国人が売り越しに回ったのは気になるところ

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,700.87 +53.12(0.14%)
TOPIX 2,715.90 +3.27(0.12%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 146.15 - 146.17 +1.22(0.84%)
ユーロ・円 161.59 - 161.60 +0.96(0.59%)
ユーロ・ドル 1.1055 - 1.1056 -0.0028(-0.25%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 41,563.08 +228.03(0.55%)
S&P500種 5,648.40 +56.44(1.00%)
ナスダック 17,713.624 +197.193(1.12%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.905 +0.015
米10年国債(%) 3.907 +0.045
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