【市場の総括】
2024年9月10日の東京株式市場は小幅に6営業日続落しました。終値は前日比56円59銭(0.16%)安の3万6159円16銭で取引を終えました。明確な下げというよりは様子見の相場でした。
CPI、PPIの発表、メジャーSQ前など主要なイベントが控えていることから積極的な売買は見られず、持ち高を調整する売り・買いが中心でした。相場はCPI以降の流れに注目しています。
||米国市場は目立つ反発
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反発し、前週末比484ドル18セント(1.20%)高の4万0829ドル59セント、ナスダックは反発し、前週末比193.771ポイント(1.16%)高の1万6884.603、S&P500種も反発して62.63ポイント(1.15%)高の5,471.05で取引を終えました。
値動きの激しい相場が続いています。先週の大きな下げに対する反動が大きく、上げ幅を広げた後は主要イベントに備えて利益を確定する売りが上値を抑えました。先週の下げ幅は2023年3月以来の大きさを記録し、1217ドル下落となりました。ここまでくると下げ過ぎという観点から反発狙いの買いが入りました。
【 今後の投資戦略】
今週のCPIをはじめ、PPI、メジャーSQなど各種イベントが重なって相場が忙しく動く時期です。これらのイベントに加えて注目されるのは大統領候補者のトランプ氏とハリス氏によるテレビ討論会。日本時間では明日の10時に行われます。今すぐ市場に大きな影響を与えるようなことではありませんが、中・長期的には前回のトランプ時代(米中対立激化)のようにじわじわと影響を及ぼしてくるので、その内容は把握しておく必要があります。
そして注目のCPI。切ないことに日本市場はダブルパンチになる可能性があります。CPIが市場予想を下回ると長期金利の低下を通じて円高の進行が予想されます。逆にCPIが強い結果の場合は、米国株が打撃を受けて、これまた日本市場にはネガティブ。当分、円高の影響を受ける輸出関連銘柄には距離を置きそうです。変わりに内需・ディフェンシブ系は継続して注目しておきます。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 36,159.16 | -56.59(-0.16%) |
TOPIX | 2,581.91 | +2.18(0.08%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 143.15 - 143.16 | ±0.00(0.00%) |
ユーロ・円 | 157.96 - 158.01 | -0.34(-0.21%) |
ユーロ・ドル | 1.1036 - 1.1037 | -0.0022(-0.19%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,829.59 | +484.18(1.20%) |
S&P500種 | 5,471.05 | +62.63(1.15%) |
ナスダック | 16,884.603 | +193.771(1.16%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.890 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 3.700 | -0.010 |