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2024年9月12日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年9月12日の東京株式市場は大幅反発しました。終値は前日比1213円50銭(3.41%)高の3万6883円27銭で取引を終えました。前日まで大きく下げてきたことで自律反発を狙う買いが入ったこと、米国市場が上昇した外部要因を反映して大きく反発しました。

上げ幅は2024年入って3番目の大きさで、米国市場の上昇、円高の一服などダブルで押し上げの波にのりました。米国市場ではハイテク銘柄が上昇、半導体関連に買いが入りました。ドル・円レートは140円台から一気に142円台まで円安が進行、輸出関連銘柄にも買いが広がりました。

||米国市場は大幅な下落から上昇に転じる

前日の米株式市場は反発して前日比124ドル75セント(0.30%)高の4万0861ドル71セント、ナスダックは3日続伸して前日比369.651ポイント(2.17%)高の1万7395.531、S&P500種も続伸して58.61ポイント(1.06%)高の5,554.13で取引を終えました。

注目を集めていたCPIの結果は、コア指数が市場予想をわずかに上回りました。大幅な利上げの実施に対する期待が遠かったことでダウは寄り付きから大幅に下落、4万ドルを割り込む場面もありました。700ドル安まで進んだ後はハイテク株の割安さに着目した買いが急速に入り、プラスにまで転じて取引を終えました。

【 今後の投資戦略】

変動性の高まりで安定した投資家心理は期待しにくい。最近の相場ではこのようなことを感じさせます。徹夜するわけにはいかないので適当なところで切り上げて寝るようにしているけど、寝る直前までは市場が崩壊したかのように4万ドルを割り込む、これはだめだと思って寝て起きてみるとプラスに変わって3指数揃って上昇、日経先物も650円高で終わっている。一体なにがどうなっている?と寝ぼけたあたまを捻り出したらやっとハイテク関連への買いという要因が見えてきました。今日が1213円を超える上昇で終わっても明日はどうなるかわからないとなると、安心して資金を入れることは難しくなります。

一つ明確なのは0.5%への期待が遠のいたとしても0.25%の利下げは確実に見込まれること。FRBで明らかになると再び円高の進行、日銀の利上げ観測が強まるとさらなる円高。このように構図も見えているので、内需・ディフェンシブ系の銘柄は投資のポートフォリオに常に入れておきたいものです。

最大の下げ幅を含む下げトレンドから測ると半値戻しのところまで戻ってきた

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 36,833.27 +1,213.50(3.41%)
TOPIX 2,594.56 +63.89(2.52%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 142.63 - 142.65 +1.26(0.89%)
ユーロ・円 157.17 - 157.18 +1.09(0.69%)
ユーロ・ドル 1.1017 - 1.1019 -0.0023(-0.20%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 40,861.71 +124.75(0.30%)
S&P500種 5,554.13 +58.61(1.06%)
ナスダック 17,395.531 +369.651(2.17%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.860 +0.010
米10年国債(%) 3.653 +0.009
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