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2024年9月18日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年9月18日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比176円95銭(0.49%)高の3万6380円17銭で取引を終えました。円高傾向が一服して輸出関連株が買われたことが上昇の要因となりました。

140円台に進んだ円高は米国の長期金利上昇を背景にドル買いが進みました。142円台まで円安に振れると上げ幅は470円に達する場面もありました。

||米国市場は反落と反発でまちまちな動き

前日の米株式市場は5営業日ぶりに小幅反落して前日比15ドル90セント(0.03%)安の4万1606ドル18セント、ナスダックは反発して前日比35.934ポイント(0.20%)高の1万7628.061、S&P500種も反発して1.49ポイント(0.02%)高の5,634.58で取引を終えました。

この日も変動性の高い動きでした。前日まで大きく上げていたダウ平均は16日に史上最高値を更新した後、利益を確定する売りに押されました。

8月の米小売売上高は小幅の減少だという市場予想(0.2%減)を上回りました。米国経済のそこ硬さを見せつけるものでしたが、市場を大きく揺らす材料にはならず、まちまちで方向感の掴めない展開となりました。

【 今後の投資戦略】

いよいよFOMCの結果が発表される日.。日本時間では朝3時-4時の間にパウエル議長の会見が行われます。 利下げは規定の事実として、今はむしろ利下げ幅が0.5%か、0.25%なのかが焦点になっています。 先週までは0.25%が優勢でしたが、今週に入って急激に存在感を増している0.5%。仮にこれが顕在化すると、強力な円高が進み、日本株には逆風となるでしょう。

別のポイントは、日銀会合の後の植田さん会見。前回のような爆弾を落とす場合はさらなる円高が進むので十分な警戒が必要です。日本市場では円高メリットをテーマとして探る動きが活発なので今までの通り、内需・ディフェンシブに継続して注目。米国は反対に利下げが株式市場に与える影響は大きく、ポジティブな影響を受けやすいと考えられ業種が物色されます。

代表的な業種で注目してほしいのは製薬やバイオテクノロジー企業を含む「ヘルスケアセクター」。研究開発に多額の資金を必要とし、低金利での資金調達が成長を支えるので、金利引き下げ局面では常に強みを発揮してきたセクターです。

SP500ヘルスケアセクターは上げてきたが、さらなる上昇を期待中

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 36,380.17 +176.95(0.49%)
TOPIX 23,452.28 +64.66(0.28%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 141.47 - 141.48 +0.88(0.62%)
ユーロ・円 157.35 - 157.37 +0.80(0.51%)
ユーロ・ドル +0.80(0.51%) -0.0014(-0.12%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 41,606.18 -15.90(-0.03%)
S&P500種 5,634.58 +1.49(0.02%)
ナスダック 17,628.061 +35.934(0.20%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.820 -0.005
米10年国債(%) 3.648 +0.029
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