【市場の総括】
2024年9月25日の東京株式市場は5営業日ぶりに反落しました。終値は前日比70円33銭(0.19%)安の3万7870円26銭で取引を終えました。 前日に続き、取引時間中は38,000円を上回る場面もありましたが、心理的な節目となっている価格を前にしてレジスタンスに合う形で再び割り込んで終わりました。
業種別の選別が進み、前日も米国市場で上昇したハイテク株を中心に買いが広がり、大幅に上昇する場面もありました。 また日経は1週間足らずで1700円超を上げてきた経緯があり、利益確定の売りが出てくるタイミングでもありました。
||米国市場は上昇続き、勢いは弱まる
前日の米株式市場は4日続伸して前日比83ドル57セント(0.19%)高の4万2208ドル22セント、ナスダックも続伸して前日比100.251ポイント(0.55%)高の1万8074.521、S&P500種も続伸して前日比14.36ポイント(0.25%)高の5732.93で取引を終えました。
米国市場は0.5%の大幅利下げの織り込みがまだ続きました。連日で最高値を更新していますが、上昇の勢いは弱まっているサインが出始めています。実際に結果的には最高値を更新しましたが、取引時間中は下げる場面もあるなど、米国市場は 高値圏で迷いに入っている様子です。
【 今後の投資戦略】
終値では下落しましたが、下げ幅は3桁を超えない、いわば方向感なく迷った1日でした。注目するポイントは騰落の数です。東証プライムの値下がり銘柄数は772、値上がりは805、横ばいは68で、値上がり銘柄が値下がり数を上回っています。先週末の週刊金融市場展望で予告した通り、業種間の循環物色がスタートしており、本日の業種別チャートでも機械、輸送用機器、鉄鋼等の輸出関連業種に資金が動いています。今週まではこれらの業種に注目していいでしょう。
中・長期的に考えると、直近の米国ソフトランディング期待が高まるにつれて、11月のFOMCでも0.5%ビッグカットの予想が増えています。自然に円高に振られる材料なので、10月以降の円高可能性に備えて、円高メリットの業種も継続してチェックしたいところです。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,870.26 | -70.33(-0.19%) |
TOPIX | 2,650.50 | -6.23(-0.23%) |
為替(日本時間 15:30) | ||
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ドル・円 | 143.41 - 143.42 | -1.03(-0.71%) |
ユーロ・円 | 160.47 - 160.52 | -0.25(-0.15%) |
ユーロ・ドル | 1.1187 - 1.1189 | +0.0061(0.54%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,208.22 | +83.57(0.19%) |
S&P500種 | 5,732.93 | +14.36(0.25%) |
ナスダック | 18,074.521 | +100.251(0.55%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.810 | +0.005 |
米10年国債(%) | 3.729 | -0.018 |