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2024年10月10日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年10月10日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比102円93銭(0.26%)高の3万9380円89銭で取引を終えました。 前日の米国市場で3 指数が揃って上昇、ダウ指数及びS&P 500指数は最高値を更新した流れを引き継ぎました。

米国の2つの指標が最高値を更新したことを受けて、投資家は強気に転換しました。朝方は300円を超える上昇幅を見せる場面もありましたが、今夜9時半に発表されるCPIの結果を見極めたいとの心理で利益確定の売りが進みました。 上げ幅を縮小しましたが、しっかり3桁の上昇で取引を終えることができました。

||米国市場は最高値を更新

前日の米株式市場は続伸して前日比431ドル63セント(1.02%)高の4万2512ドル00セント、ナスダックは続伸して前日比108.701ポイント(0.59%)高の1万8291.617、S&P500種も続伸して前日比40.91ポイント(0.71%)高の5792.04で取引を終えました。

ダウ平均指数は3営業日ぶりに最高値を更新して、S&P 500指数は9月30日以来の高値更新となりました。米国経済のソフトランディング期待が引き続き好感されるとともに、原油価格が落ち着いたことを材料に上げ幅を拡大しました。 景気敏感株及びハイテク株に買いが入りましたが、独占禁止法で課題を抱えているグーグルが売られて、通信業は冴えない動きとなりました。

次回の利下げ幅は0.125が圧倒的で、0.5は0になっている

【 今後の投資戦略】

これよ、と買うような銘柄が見当たらない。多くのトレーダーから漏れる声です。毎日の乱高下で疲れを感じて、相場が落ち着くまで少しトレードをお休みするケースもちらほら見られています。総選挙でここまで盛り上がらないのも珍しいと感じるほどですが、指数の動きをみるとそこまで悲観するようなものでもありません。上がらないと感じる中でも下値はしっかり保たれているからです。

一つ好調の兆しのようなものは投資主体別売買動向。国内法人・個人・外国人の売買動向が「買い越し」で揃う珍しい現象が現れました。(添付のチャートを参照)。通常、外国人と個人は真逆の動きをしますが、ここまで買い越しで揃うのは直近の52週間で目撃されてない現象です。CPIの結果によっては買いの方に力を入れた方がよさそうです。小売、サービス業などが本日売りに押されましたが、資金が再び回ってくる可能性は十分あるので、ピックアップして待つのもよいでしょう。

 

3部門が揃って買い越している珍しい現象が起きている

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 39,380.89 +102.93(0.26%)
TOPIX 2,713.92 +6.68(0.25%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 149.10 - 149.12 +0.55(0.37%)
ユーロ・円 163.08 - 163.09 +0.26(0.15%)
ユーロ・ドル 1.0936 - 1.0937 -0.0023(-0.20%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,512.00 +431.63(1.02%)
S&P500種 5,792.04 +40.91(0.71%)
ナスダック 18,291.617 +108.701(0.59%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.955 +0.025
米10年国債(%) 4.066 +0.054
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