【市場の総括】
2024年 11月7日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比99円26銭(0.25%)安の3万9381円41銭で取引を終えました。利益確定が優勢な流れでした。
前日は米国の選挙結果を好感して1,005円上昇したことに対して、利益確定の売りがでました。下げ幅を450円まで広げる場面もありましたが、米国が3指数揃って暴騰した流れを受けて、押し目を拾う買いが入って下げ幅を縮小して終わりました。
||米国市場は大統領選の結果を受けて暴騰
前日の米株式市場は大幅続伸して前日比1508ドル05セント(3.57%)高の4万3729ドル93セント、ナスダックは大幅続伸して前日比544.295ポイント(2.95%)高の1万8983.466、S&P500種も大幅に続伸して前日比146.28ポイント(2.52%)高の5929.04で取引を終えました。
大統領選でトランプ氏が返り咲いたことを受け、市場にポジティブに作用するとの思惑で大幅に上昇しました。ダウ指数は2週間半ぶりに過去最高値を更新、上げ幅は2020年4月以来の大きさを記録しました。S&P500指数も大幅に続伸、2週間半ぶりに最高値を更新しました。
【 今後の投資戦略】
「またトランプ」2日目を迎えた世界。もちろん正式に言うとまだ当選人という身分で大統領に就任するのは2025年1月、まだ「トランプの時代」ではありません。これはあくまでもオフィシャルなことで、世界はすでにトランプ時代に向けて構えています。
この2日までの動き興味深いのは、トランプの当選後、日米は株価が暴騰しましたが、欧州の方は株価が全然上がらなかったことです。トランプ氏の「アメリカファースト」政策が、輸出依存度の高い欧州経済にマイナスの影響を与えるとの懸念が広がりました、欧州特有の政治的課題が投資家のリスク回避姿勢につながった可能性が大きいでしょう。その一方でダウやビットコインは史上最高値 を更新しているので、世界的にリスクオンになったというより、迷いが強くなっていることが浮き彫りになっています。
前日の株価の反応、特に業種に着目すると今後の投資戦略を立てることに役にたつでしょう。
1. 銀行セクターは金融規制緩和への期待から10.7%上昇しました。
2. エネルギーセクターは化石燃料採掘拡大の見込みから3.5%上昇し、特にエネルギー機器・サービスは8.6%上昇しました。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 39,381.41 | -99.26(-0.25%) |
TOPIX | 2,743.08 | +27.16(1.00%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 154.03 - 154.04 | +0.10(0.06%) |
ユーロ・円 | 165.54 - 165.56 | +0.32(0.19%) |
ユーロ・ドル | 1.0746 - 1.0748 | +0.0013(0.12%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 43,729.93 | +1,508.05(3.57%) |
S&P500種 | 5,929.04 | +146.28(2.52%) |
ナスダック | 18,983.466 | +544.295(2.95%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 1.010 | +0.030 |
米10年国債(%) | 4.429 | +0.147 |