【市場の総括】
2024年11月11日の東京株式市場は続伸しました。終値は前週末比32円95銭(0.08%)高の3万9533円32銭で取引を終えました。新しい材料がない中、市場は方向感に欠け、次の展開を探る動きに終始しました。
上昇と下降を繰り返す相場でした。先週は1400円超えの上昇でトレンドが出ていましたが、利益確定が優先される売りに押される場面でもマイナスに沈みました。一方、一方的に売り込み展開にもなりにくく、米国株の上昇を好感した買いも入ることでプラスで取引を終えました。
||米国市場は反発と続伸の上昇
前日の米株式市場は反発して前日比259ドル65セント(0.59%)高の4万3988ドル99セント、ナスダックは4日続伸して前日比17.318ポイント(0.08%)高の1万9286.777、S&P500種も4日続伸して前日比22.44ポイント(0.37%)高の5995.54で取引を終えました。
トランプ政権への期待で市場が上昇するトランプラリーが続きました。所得税や法人税などの減税、金融機関への規制緩和などトランプ1期政権時の政策が踏襲されるとの期待で市場は先高観が強くなってきました。
【 今後の投資戦略】
本日の動きで初めてクロージックオクションの力をみたような動きが出ました。クロージックオクションに入る前まではマイナスでしたが、最終的にはプラスに転じて終わりました。投資家がこれから上がっていくだろうと思う先高観が強くなっていることが伺えます。新たな材料に欠ける日経は上下方向感なしに動くなかで、最後に希望を見せつけたわけです。クロージックオークションについてはこちらの記事で紹介していますので、ご覧ください。
前半は大人しく動きますが、後半に入っていくと少し変動性が高まる下方生があります。今週の予定で注目するところは13日の米10月消費者物価指数(CPI)、14日の米10月生産者物価指数(PPI)、15日の米10月小売売上高など米国景気関連の指標が連続で続くからです。さらに注目するところは来週の20日、エヌビディアの決算発表です。信じられないほどの引き合いがあると公言する当社の業績がさらに市場を盛り上げることになるのか、世界の投資家は緊張と期待が高まっています。
日本市場では明日、ソフトバンク、東京エレクトロの決算発表が注目されます。堅調な業績が確認されると4万円への道が開ける可能性が高まるので、チェック必須です。
本日の注目銘柄1つはシェブロン(Chevron: CVX)。トランプ銘柄として注目されますが、テクニカル的にもちょうど面白いところに来ているので、チェックしてみてください。「トランプ銘柄」をはじめ、注目の銘柄は年末特別講座(https://tbladvisory.com/yearend24_25/)で解説します。ぜひご参加ください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,533.32 | +32.95(0.08%) |
TOPIX | 2,739.68 | -2.47(-0.09%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 153.52 - 153.54 | +0.89(0.58%) |
ユーロ・円 | 164.53 - 164.54 | ±0.00(0.00%) |
ユーロ・ドル | 1.0716 - 1.0717 | -0.0063(-0.58%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 43,988.99 | +259.65(0.59%) |
S&P500種 | 5,995.54 | +22.44(0.37%) |
ナスダック | 19,286.777 | +17.318(0.08%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.995 | -0.005 |
米10年国債(%) | 4.306 | -0.022 |