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2024年11月14日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年11月14日の東京株式市場は3営業日続落しました。終値は前日比185円96銭(0.48%)安の3万8535円70銭で取引を終えました。安値付近で引けたことが投資家心理の弱さをうつしています。

朝方は1ドル=156円台に進んだ為替市場の動きを反映して上昇する場面がありました。300円を越える上昇幅を記録した後は39,000円を抵抗として認識した売りや利益確定を急ぐ売りが重なって上げ幅を返上、マイナスに沈んで終わりました。

||米国市場は小幅の反発と続落でまちまち

前日の米株式市場は反発して前日比47ドル21セント(0.10%)高の4万3958ドル19セント、ナスダックは続落して前日比50.676ポイント(0.26%)安の1万9230.725、S&P500種は反発して1.39ポイント(0.02%)高の5,985.38で取引を終えました。

10月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇、コア指数は同0.3%上昇で市場予想通りで、インフレが再燃する懸念が後退したことがダウの上昇につながりました。一方、利益確定が続いたナスダックは3指数の中で唯一下落して取引を終えました。

【 今後の投資戦略】

日経は軟調な動きが続きました。朝方は強くスタートしましたが、早速失速した後、安値引けになることで印象は悪くなりました。下げを主導したのはディスコ、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連。ナスダックが冴えない動きが続くので、これだけは致し方のないことでしょう。 逆に考えると、日本株が再び上昇トレンドに入るためには、これらの銘柄たちに期待する必要があります。そういう意味でアプライド・マテリアルズ<AMAT>の決算発表は注目する価値があります。

前日のCPI発表に続き、本日はPPIの発表があります。これで 主要な経済指標の発表は出そろい、日本市場では注目に値する企業の決算も今週で大体出揃います。つまり来週に入ると材料不足で動きが出づらくなりますが、それに向けての週末となる明日はさらに買いが入りにくくなります。市場は方向感なしに動く可能性が高いので、短期トレードに徹するか、一歩引いて眺める程度でもよいのではないでしょうか。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,535.70 -185.96(-0.48%)
TOPIX 2,701.22 -7.20(-0.27%)
為替(日本時間 15:30)
ドル・円 155.92 - 155.94 +0.82(0.52%)
ユーロ・円 164.19 - 164.21 -0.25(-0.15%)
ユーロ・ドル 1.0529 - 1.0531 -0.0073(-0.68%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 43,958.19 +47.21(0.10%)
S&P500種 5,985.38 +1.39(0.02%)
ナスダック 19,230.725 -50.676(-0.26%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.055 +0.015
米10年国債(%) 4.464 +0.036
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