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2024年11月28日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年11月28日の東京株式市場は3日ぶりに反発しました。終値は前日比214円09銭(0.56%)高の3万8349円06銭で取引を終えました。上昇の要因となったのは米国発の半導体関連ニュースで、上げ幅を300円に広げる場面もありました。

ブルームバーグ通信が「米政府が来週に発表する可能性のある中国の対しての追加の半導体規制は想定より厳しくない」と報じたことが好感されました。 米国市場が揃って下げたことを引き継ぎ、朝方は売りが先行しましたが、半導体関連を中心に買いが進み、プラスに転じて終わりました。

||米国市場は3指数揃って下落

前日の米株式市場は6営業日ぶりに反落して、前日比138ドル25セント(0.30%)安の4万4722ドル06セント、ナスダックは5営業日ぶりに反落して、前日比115.101ポイント(0.60%)安の1万9060.476、S&P500種は8営業日ぶりに反落して、22.89ポイント(0.38%)安の5998.74で取引を終えました。

 朝方は堅調な経済指標を背景に上昇でスタートしました。新規失業保険申請件数は市場予想をわずかに下回り、PCE指数は市場予想通り、米国の経済が底硬いことを示しました。 28日が感謝祭でポジションを調整する売りが出て、連日の上昇に対する利益確定も重なり、上昇分は打ち消され、マイナスに転じて終わりました

一時的に45,000ドルに乗せてきたダウは本格的な調整入りとなるか。

【 今後の投資戦略】

前日は大きく下げて、今日は戻す。週間金融市場展望で今週は方向感のない動きが続くと予告しましたが、ほぼその通りです。毎日3桁上下すると、それは疲れると思うはずです。しかも1日の変動幅自体も大きくなると、朝の気持ちと夕方の気持ちがまた全く異なるものですね。

朝方は下にキャップを開けてスタート、その後も下がる動きで、もはや38,000円割が規定事実として意識されました。しかしその後、猛烈に切り替えして上昇に転じて終わりましたが、形では高値を切り上げて安値を切り下げて、思いっきり迷いが生じている格好です。 前回の安値を一時的に割りましたが戻して終わっているので、ここから戻りを試す動きになれば、まだ上昇トレンドに戻る可能性はあります。本日は米国市場が休みで、材料不足になりますので、明日も動きが鈍い可能性はありますが、本日の高値を超えて終わったことに意味をおきたい相場です。 特に33業種全てが上昇して終わったと言うのは、投資家にとっては少しの安心材料になるでしょう。

前日に売られすぎの領域に入ってきたので注目するようにアドバイスした医薬品は本日反転、これから戻りを試す動きになりやすいので継続して注目しましょう。慶応大学発ベンチャーでiPS細胞を使い独自の心筋再生用心筋球で重症心不全治療を目指すハートシード(219A)は テクニカル的にも面白い動きになってきたので、チェックしてみてください。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,349.06 +214.09(0.56%)
TOPIX 2,687.28 +21.94(0.82%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 151.60 - 151.62 -0.34(-0.22%)
ユーロ・円 159.92 - 159.94 +0.40(0.25%)
ユーロ・ドル 1.0548 - 1.0550 +0.0050(0.47%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,722.06 -138.25(-0.30%)
S&P500種 5,998.74 -22.89(-0.38%)
ナスダック 19,060.476 -115.101(-0.60%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.055 -0.015
米10年国債(%) 4.267 -0.026
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