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2024年12月12日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年12月12日の東京株式市場は4日続伸しました。終値は前日比476円91銭(1.21%)高の3万9849円14銭で取引を終えました。10月15日以来、2カ月ぶりに4万円を上回る場面もありましたが、利益確定に押され終値では割り込んで終わりました。

前日の米国市場でハイテク関連に強い買いが入ったことを背景に、日本市場にも資金が流れ込みました。戻り幅も限定的で「利上げを急がない」との発言内容が伝わると市場は再び上昇幅を拡大させるなど強気相場が続きました。

||米国市場は続落

前日の米株式市場は5日続落して、前日比99ドル27セント(0.22%)安の4万4148ドル56セント、ナスダックは3営業日ぶりに反発して、前日比347.652ポイント(1.76%)高の2万0034.894、S&P500種も反発して、49.28ポイント(0.81%)高の6,084.19で取引を終えました。

ナスダック指数は初の20,000台のせとなりました。同日に発表されたCPIの結果は市場予想通り、利下げを見送るとの懸念が後退してハイテク関連には買いが入りました。ダウも上昇する場面がありましたがディフェンシブ系セクターが冴えない動きとなり下げに転じました。

はじめての2万のせがみられたナスダック
SOX指数は三角持ち合いの抵抗にぶつかってから下げ中

【 今後の投資戦略】

市場には織り込み済みという便利な言葉があります。例えば、米国市場では利下げの可能性が9割超えまで高まったのでそれを反映して株が買われる。しかし、いざ実際の利下げが発表されると、それに満足した投資家から売りがでて株価が暴落する。これを織り込み済みと言います。

現在の米国株価上昇がその典型的な例といえます。ナスダックが2万を超えるのは金利の見通しが強力な見方になってくれないと難しいことです。

この結果を反映すると日本市場も上昇するのが普通の流れですが、明日はSQ算出に、ここまで積み上げてきた利益に対する確定があります午前中の急落の後も切り返して上昇するなら、日経の上昇基調は本物になってくるでしょう。

日本市場は持ち合いを抜け出して大きな変化を準備中

【各市場の動き】

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