2025年の市場がスタート
波乱の多かった2024年。皆様と一緒に駆け抜けてきました。2025年やはり波乱のスタートとなりましたが、力を合わせて一緒に乗り越えていきたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。
【市場の総括】
2025年1月6日の東京株式市場は続落しました。終値は前営業日比587円49銭(1.47%)安の3万9307円05銭取引を終えました。新年の幕開け早々、厳しい動きとなりました。
3日の米国株式市場が上昇したことを、背景に寄り付き直後は買いが優勢で、一時98円高まで進みました。その後は様子見ムードが強くなり、661円安まで押されるなど、波乱の大発会となりました。
||米国市場は3日に大幅上昇
前日の米株式市場は5営業日ぶりに反発し前日比339ドル86セント(0.80%)高の4万2732ドル13セント、ナスダックは6営業日ぶりに反発し、前日比340.884ポイント(1.76%)高の1万9621.677、S&P500種も反発し、前日比73.92ポイント(1.25%)高の5,942.47で取引を終えました。
ダウ平均は前日まで4日連続で下落しており、1000ドル近くの下げ幅を見せていました。売られすぎが意識され、自律反発を狙う買いが入ってくるタイミングにあり、ハイテク株を中心として買われました。特にナスダックの上昇幅は1.8%近くを記録、半導体系も強い動きとなりました。
【 今後の投資戦略】
2025年、大幅な下落でスタートを切りました。大発会最大の下落幅は2008年で、前営業日比616円 37銭(4%)安の1万4691円41銭で終えました。、東京証券取引所が再 開した1949年以降、大発会の下落幅としては最大を記録しており、その記録はいまだに破られていません。1万5,000円にも達してない日経平均から616円安なので、相当厳しい数字であることは間違いありません。
これで大発会は3年連続の下落、それでも毎年高値を更新して上がって来ているので、まだ希望を持っていいのではないでしょうか。下げの要因となっているのは「一旦様子見」という気持ちが強いからでしょう。短期的には、今週末にアメリカの雇用統計が発表され、インプレの再燃懸念を高めるかが確認されます。その後のビッグイベントは何といっても20日のトランプ大統領の就任です。世間ではすでにトランプに転じるという名前がついていますが、就任する当日にすでに300に達する大統領令を準備していると言うので、様子見せざるを得ない状況だと思っても仕方がないでしょう。
様子見ムードが強くなることが予想されるときは、方向感なしでも強さを発揮する業種に注目するのが良いでしょう。”今年こそ儲けてやるぞ!”と新年の決心を掲げているトレーダーも多いですが、”高配当銘柄でも物色して、ゆったりしようかな”と思う安定志向の投資家も多く参入してきます。従って高配当銘柄または自社株買いを実施する銘柄に選別の目を向けるのも良いでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,307.05 | -587.49(-1.47%) |
TOPIX | 2,756.38 | -28.54(-1.02%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 157.69 - 157.70 | -0.19(-0.12%) |
ユーロ・円 | 162.61 - 162.62 | -1.99(-1.20%) |
ユーロ・ドル | 1.0311 - 1.0312 | -0.0114(-1.09%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,732.13 | +339.86(0.80%) |
S&P500種 | 5,942.47 | +73.92(1.25%) |
ナスダック | 19,621.677 | +340.884(1.76%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.125 | +0.035 |
米10年国債(%) | 4.599 | +0.035 |