【市場の総括】
2025年1月17日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比121円14銭(0.31%)安の3万8451円46銭で取引を終えました。前日の米国市場で3指数揃って下げたことを背景に、日本市場にも売りが波及しました。
米国の小売業売上高など主要な経済指標の発表が一巡して、材料にかけていた相場でしたが、トランプ氏の就任を前にして持ち高を調整する売りが続きました。下げ幅は500円を超える場面もありましたが、午後に入って急速に下げ幅を縮小して今週の取引を終えました。
||米国市場は3指数揃って下落
前日の米株式市場は4営業日ぶりに小幅反落し、前日比68ドル42セント(0.15%)安の4万3153ドル13セント、ナスダックは反落し、前日比172.944ポイント(0.88%)安の1万9338.290、S&P500種も反落し、前日比12.57ポイント(0.21%)安の5,937.34で取引を終えました。
決算結果で材料が立った銘柄を中心に売りが出しました。四半期決算の結果が市場予想を下回ったユナイテッド・ヘルスグループが大きく下げ、中国での業績が著しく勢いを失っているアップルAの急落も下げの要因となりました。
【 今後の投資戦略】
1週間の取引が終りました。投資家の皆様、お疲れ様でした。今週も激しい動きでしたね。週足は高値と安値を切り下げる綺麗な下げの形で、心理的に負担になるのは一目均衡表の雲の中に突入したことです。まだ勢いがある場合は、雲に入る前に1回ぐらい支えられますが、今週はあっけなく崩れてテクニカル的に心理が悪化する形となりました。
先週末に配信した週間展望から変動性が高まることは解説してきているので、それほど驚くことではないでしょう。来週はもっと大きなイベントが待っていますので、さらに激しい動きになる可能性があることに気をつけてください。20日トランプ氏が就任すると、早速21日の相場からその営業が現れることも想定しておくことでしょう。あげるか下げるか、それを当てるために無駄な時間を過ごすよりは、気楽に「変動性高く動くだろう」と思い込むのが良いでしょう。乱高下を繰り返す相場においては、何といってもディフェンシブ系が守ってくれます。内需や生活必需品に関連するビジネスを営んでいる企業をディフェンシブ系と呼びます。
就任式の後、日銀金融政策決定会合まで消化すると今度は業績相場、やはり材料が出た銘柄に資金が向かうので、当分波乱相場は続くと思ってください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,451.46 | -121.14(-0.31%) |
TOPIX | 2,679.42 | -8.89(-0.33%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 155.71 - 155.72 | -0.47(-0.30%) |
ユーロ・円 | 160.16 - 160.18 | -0.66(-0.41%) |
ユーロ・ドル | 1.0285 - 1.0287 | -0.0012(-0.11%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 43,153.13 | -68.42(-0.15%) |
S&P500種 | 5,937.34 | -12.57(-0.21%) |
ナスダック | 19,338.290 | -172.944(-0.88%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.200 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.605 | -0.048 |