【市場の総括】
2025年1月29日の東京株式市場は4営業日ぶりに反発しました。終値は前日比397円91銭(1.02%)高の3万9414円78銭で取引を終えました。4営業日ぶりの反発で再び40,000円を目指しましたが、様子見ムードが強く、積極的な売買は控えられました。
前日の米国市場がNVIDIAを始め、ハイテク株に買いが入ったことを背景に、東京市場にも買いが広がりました。上げ幅は430円を超える場面もありましたが、FOMCや主要企業の決算発表が控えていることから縮小して終わりました。
||米国市場はハイテクセクターが急回復
前日の米株式市場は続伸した。前日比136ドル77セント(0.30%)高の4万4850ドル35セント、ナスダックは3営業日ぶりに反発し、前日比391.752ポイント(2.02%)高の1万9733.586、S&P500種も反発し、前日比55.42ポイント(0.92%)高の6,067.70で取引を終えました。
前日のDeepSeekショックから早くも急速な反発をみせました。目立つ動きになったのはNVIDIA。IT投資の縮小展望から前日は17%近い下落でしたが、この日は買い戻し、押し目買いが入って9%近い上昇となりました。
【 今後の投資戦略】
米国ハイテク企業への懸念で大きく下落した前日、投資戦略を通じて「それでは、17%近くも下落したNVIDIAやBroad.comなどのAI関連銘柄はすべて終わったかというと、個人的にはそんなことはないと判断しています。」と解説しました。(前日の解説はこちら)
予想は思ったより早く顕在化し、エヌビディアが9%近い上昇、他のハイテク株にも押し目の買いが入りました。市場が過剰反応しすぎという嘆きや評価もありましたが、市場はもともとが過剰反応をするところです。お金が流れているところで、安定した心理を持つ人ばかりが集まってくると期待する方が難しいでしょう。これからも過激に反応する動きは続くし、特に人類が最も大きな関心を持つテーマであるAIに関しては尚更そうなります。
波乱のハイテクが揺れ動く間に注目されていた内需・ディフェンシブ系にはしっかり資金が向かっていました。FOMCを前にしてそろそろ利益確定の売りが出るタイミングなので、内需系、特に陸運業、小売業は調整入りに注意してください。
内需系の短期的な過熱感が目立ってきた
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,414.78 | +397.91(1.02%) |
TOPIX | 2,775.59 | +18.69(0.68%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 155.23 - 155.25 | -0.61(-0.39%) |
ユーロ・円 | 162.02 - 162.04 | -0.60(-0.36%) |
ユーロ・ドル | 1.0436 - 1.0438 | +0.0002(0.01%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,850.35 | +136.77(0.30%) |
S&P500種 | 6,067.70 | +55.42(0.92%) |
ナスダック | 19,733.586 | +391.752(2.02%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.190 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.534 | -0.007 |