【市場の総括】
2025年2月10日の東京株式市場は反発しました。終値は前週末比14円15銭(0.04%)高の3万8801円17銭で取引を終えました。上昇はしましたがほとんど方向感なし、それでも米国市場の下げから考えるとよく耐えてくれたというレベルの動きでした。
米国市場の大幅な下落を受けて、朝方は売りが先行してスタートしました。下げ幅を180円まで広げた後は、半導体関連株に押し目買いが入って下げ止まり、日経平均をプラス圏まで引き上げました。
||米国市場は大幅に下落
前日の米株式市場は続落し、前日比444ドル23セント(0.99%)安の4万4303ドル40セント、ナスダックは反落し、前日比268.589ポイント(1.35%)安の1万9523.402、S&P500種も反落し、前日比57.58ポイント(0.94%)安の6,025.99で取引を終えました。
市場予想と強弱が入り混じった雇用統計の結果が下げの要因となりました。発表された雇用統計の結果は非農業部門の雇用者数が市場予想(を下回った一方、失業率は12月から低下、平均時給は市場予想以上など、方向の分からない数字でした。利下げを急がせる内容ではないことには認識が一致した結果、ダウは大幅な下落、ナスダックも1.3%以上の下落を記録しました。
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【 今後の投資戦略】
朝の下げ幅が200円近くまで進んだ後、切り替えした日経は午後に入ってプラスに転じてから上げ幅を100円以上に伸ばす場面もありました。その後は再び上が重くなり、+ 14円でOBを迎えました。一言で言うと全く方向感を感じられない相場でした。
週末に行われた石破首相とトランプ大統領との首脳会談は波乱なし、無事通過という認識が市場をプラスに転換させた材料だと推測するなら、トランプ発のリスクはまだ払拭されたとはいえないでしょう。現に、朝方は米国が輸入する鉄鋼・アルミ製品に25%の関税を課すと10日に表明することが明らかになりました。いつ何が飛んでくるか分からない世界で投資をするのはより厳格なリスク管理が必要になります。
これによる影響はどうなのか?実はほぼ同じことが過去にもあり、それを参考にすると道筋がある程度みえます。
2018年の記事です。
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【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,801.17 | +14.15(0.04%) |
TOPIX | 2,733.01 | -4.22(-0.15%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 151.95 - 151.96 | +0.12(0.07%) |
ユーロ・円 | 156.75 - 156.77 | -0.98(-0.62%) |
ユーロ・ドル | 1.0314 - 1.0316 | -0.0074(-0.71%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,303.40 | -444.23(-0.99%) |
S&P500種 | 6,025.99 | -57.58(-0.94%) |
ナスダック | 19,523.402 | -268.589(-1.35%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.315 | +0.015 |
米10年国債(%) | 4.495 | +0.069 |