【市場の総括】
2025年2月13日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前日比497円77銭(1.28%)高の3万9461円47銭で取引を終えました。大幅な続伸で39,000円台に回帰しましたが再びトランプさんに振り回される展開となりました。
CPIの結果を受けて為替市場では円安基調が進み、154円台まで伸びました。トランプ政権が自動車、製薬業界などの相互関税の免除を検討しているとのニュースが伝わると自動車は前日の下落分まで取り戻す動きで上昇しました。

||米国市場はCPIで反落
前日の米株式市場は営業日ぶりに反落し、前日比225ドル09セント(0.50%)安の4万4368ドル56セント、ナスダックは小幅に反発し、前日比6.095ポイント(0.03%)高の1万9649.951、S&P500種は反落し、前日比16.53ポイント(0.27%)安の6,051.97で取引を終えました。
1月のCPIは、市場予想を上回り、前月比・前年同月比ともに上昇しました。コア指数の伸びも市場予想を超え、利下げ期待が後退したことで市場を抑えました。追加関税による物価高も懸念も加わり、ダウは大きく下げましたが、S&P500指数、ナスダックは底硬く推移しました。
【 今後の投資戦略】
日本市場の強さは本物なのかそんな疑いがもたれるほど本日の上昇は意外なところがありました。1月のCPIが市場予想上回り、米国市場は大きく下落しましたが、その動きを背景にしても、日経は一時期600円を超える上昇幅を見せたからです。
日経を引きずり下ろす気はありませんが、2円ほどの円安でここまでできるのは出来が良すぎると言う感じを否めません。今週に予定されていた主要の指標の中で、CPIは終わり、13日にPPI、14日には小売売上高が発表されます。気にすべきことはCPIの結果同様に市場予想を全て上回った場合、米国の長期金利には利下げの期待どころかむしろ強い上昇になるでしょう。伴って、市場への下方圧力を強める可能性があります。
前日は景気敏感業種であるハイテクが耐性を見せましたが、さすがにそのハイテク、半導体関連まで崩れると、日本市場にも大きな影響があるので、注意が必要です。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 39,461.47 | +497.77(1.28%) |
TOPIX | 2,765.59 | +32.26(1.18%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 154.07 - 154.09 | +0.38(0.24%) |
ユーロ・円 | 160.73 - 160.75 | +1.27(0.79%) |
ユーロ・ドル | 1.0431 - 1.0433 | +0.0056(0.53%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 44,368.56 | -225.09(-0.50%) |
S&P500種 | 6,051.97 | -16.53(-0.27%) |
ナスダック | 19,649.951 | +6.095(0.03%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 1.350 | +0.010 |
米10年国債(%) | 4.628 | +0.092 |