【市場の総括】
2025年2月14日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。終値は前日比312円04銭(0.79%)安の3万9149円43銭で取引を終えました。前日の米国市場は上昇しましたが、前日の大幅な上昇の後で週末を目前にしていることを背景に利益確定の売りが優勢となりました。
為替市場で円相場は前日の154円台から1ドル=152円台半まで円高が進み、輸出株に売りが出たことも下げ幅を広げる要因となりました。決算発表の内容が材料になった銘柄には売買が活発に見られ、東証プライムの売買代金は4兆9570億円と5兆円近くまで伸びました。
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||米国市場は反発
前日の米株式市場は反発し、前日比342ドル87セント(0.77%)高の4万4711ドル43セント、ナスダックは続伸し、前日比295.693ポイント(1.50%)高の1万9945.644、S&P500種も続伸し、前日比63.10ポイント(1.04%)高の6,115.07で取引を終えました。
相互関税の導入で今後の数ヶ月間はインフレ、貿易摩擦の懸念が遠のいたと解釈されたことが好感されました。トランプ氏が署名した相互関税に関する覚書は国ごとの精査に数ヶ月かかる見通しで、市場には買い安心感が広がりました。
【 今後の投資戦略】
一週間お疲れ様でした。週足は3週間ぶりに陽線を形成、高値と安値を切り上げて形でも上昇となりました。久しぶりにみる陽線ですが、力強さを感じさせるよりは、底硬さを確認させる程度のものでした。相互関税たるもので、米国市場には安心感が生まれたような反応を示しましたが、なにしろ詳細が公開されてないというのはいつでも波乱要因を含んでいるということを意味します。
それから考えると日本や韓国など、輸出への依存度が高い国の市場にはリスクを受け入れて資金をシフトするのが難しいのが現状でしょう。決算シーズンのピークを迎えた今週で日米とも市場への影響が大きい企業の決算発表は一服しました。来週はその点から材料が出にくく、一進一退の展開が予想されますが、トランプ劇場は継続するしかありません。業績堅調な内需・ディフェンシブセクターへの注目は続けたい相場です。
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【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,149.43 | -312.04(-0.79%) |
TOPIX | 2,759.21 | -6.38(-0.23%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 152.43 - 152.44 | -1.84(-1.19%) |
ユーロ・円 | 159.52 - 159.54 | -1.31(-0.81%) |
ユーロ・ドル | 1.0464 - 1.0466 | +0.0039(0.37%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,711.43 | +342.87(0.77%) |
S&P500種 | 6,115.07 | +63.10(1.04%) |
ナスダック | 19,945.644 | +295.693(1.50%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.350 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.522 | -0.106 |