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2025年2月20日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年2月20日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比486円57銭(1.24%)安の3万8678円04銭で取引を終えました。為替市場で円高が進み、長期金利が上昇したことを背景に幅広い銘柄に売りがでました。

午後は直近の安値付近まで下げ幅を広げたことが意識され下げしぶり、引けにかけて下げ幅を縮小していく展開となりました。TOPIXも続落して、32.65ポイント(1.18%)安の2734.60で引けて、全体的に下げたことを示しています。

||米国市場は続伸、一時下げる場面も目立つ

前日の米株式市場は続伸し、前日比71ドル25セント(0.15%)高の4万4627ドル59セント、ナスダックは小幅に5日続伸し、前日比14.992ポイント(0.07%)高の2万0056.253、S&P500種も続伸し、前日比14.57ポイント(0.23%)高の6144.15で取引を終えました。

終値では上昇しましたが、マイナスに転じる場面があるなど、方向感の掴みにくい動きでした。注目のFOM議事要旨では追加利下げへの期待を高める内容は見られず、大きな材料にはなりませんでした。ナスダックは小幅でありながら、5営業日続伸、S&P 500は連続で高値を更新しました。

【 今後の投資戦略】

先日の投資戦略では(2月18日の概況)”騰落レシオが110を超えるところまで進むと、数日以内のずれを持って、日経が一回調整に入る動きがみられます。”と解説しました。前日の19日から下落スタート、2日目の本日は一時の下げ幅が700円に迫る場面もあるほどの調整が進みました。やはりデータは多くのことを教えてくれます。

東証プライムの値下がり銘柄数が1344、値上がりは249、横ばいは47なので、8割以上の銘柄が下落、全面安までは行きませんが圧倒的に売りが優勢だといえるレベルでしょう。前日までは円高・長期金利の上昇など株価を引き下げる要因が満載でも中々下げてこないので、少し安心感がありましたが、本日の下げで油断してはいられないというのがわかりました。

長期金利が2009年11月以来の水準まで上昇、円相場も円高で149円台に入ってきた今、為替に反応しやすい輸出関連株、金利敏感業種の不動産、建設などはしばらく下押し圧力が強まるので、投資には慎重になるのがよいでしょう。

(*ちなみに2009年は歴史的な年です。同年8月30日の衆議院選挙で民主党が圧勝し、鳩山由紀夫首相の民主党内閣が発足したことで初めて選挙による政権交代が実現しました。あ、”草食男子”という言葉が流行った年でもありますね。)

今のレベルを探そうとすると2009が現れる。なにをしていたんだろう、あのころ?

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,678.04 -486.57(-1.24%)
TOPIX 2,734.60 -32.65(-1.18%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 150.01 - 150.02 -1.64(-1.08%)
ユーロ・円 156.43 - 156.48 -2.07(-1.30%)
ユーロ・ドル 1.0427 - 1.0429 -0.0024(-0.22%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,627.59 +71.25(0.15%)
S&P500種 6,144.15 +14.57(0.23%)
ナスダック 20,056.253 +14.992(0.07%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.440 +0.010
米10年国債(%) 4.532 -0.020 67
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