【市場の総括】
2025年3月4日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比454円29銭(1.20%)安の3万7331円18銭で取引を終えました。米国市場の波乱要因が日本市場にも波及しました。
前日の米国市場がエヌビディアを筆頭に大きく下げたことを背景に売りが大量に出ました。ウクライナへの軍事支援を停止すると決めた米国の政策により地政学リスクが高まることへの警戒から1,000円に迫る下げ幅を見せる場面もありました。
||米国市場は大幅に下落
前日の米株式市場は大幅に反落し、前週末比649ドル67セント(1.48%)安の4万3191ドル24セント、ナスダックは大幅に反落し、前週末比497.088ポイント(2.63%)安の1万8350.191、S&P500種も反落し、前週末比104.78ポイント(1.75%)安の5,849.72で取引を終えました。
間接的なエヌビディアショックの日でした。輸出規制を回避して中国の業者がエヌビディアの半導体を注文しているとのニュースが流れました。規制が強まることを懸念した売りが膨らみ、エヌビディアが大幅に下落、市場全体を引き下げることになりました。
【 今後の投資戦略】
エヌビディアが外部要因により大幅下落を見せたことで、日本の半導体銘柄も大きく揺れました。ディスコ、アドバンテスト、レーザーテックなど主要な半導体銘柄には大きな陰線が立ちました。
半導体関連が打撃を受けるとその他、データセンターのインフラ関連の銘柄も無傷ではいられない。フジクラで代表される電線株も大幅に下げました。当分、半導体、精密機器、機械などには変動性の高い動きが見られるので、投資には慎重になる必要があります。
4年間この相場が続くと思うと疲れが先走るトレーダーも多いようですが、モチベーションの低下は投資成績において大敵なので、あえて銘柄選定の数を減らすのも一つの対策になります。先物の動きだけを追跡する日経225先物のトレードか、暴れる相場に合わせたオプション戦略の実施も効果的でしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,331.18 | -454.29(-1.20%) |
TOPIX | 2,707.27 | -22.29(-0.82%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 149.35 - 149.36 | -0.82(-0.54%) |
ユーロ・円 | 156.59 - 156.61 | +0.33(0.21%) |
ユーロ・ドル | 1.0484 - 1.0486 | +0.0079(0.75%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 43,191.24 | -649.67(-1.48%) |
S&P500種 | 5,849.72 | -104.78(-1.75%) |
ナスダック | 18,350.191 | -497.088(-2.63%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.420 | +0.015 |
米10年国債(%) | 4.156 | -0.052 |