【市場の総括】
2025年3月11日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比235円16銭(0.64%)安の3万6793円11銭で取引を終えました。下げ幅が1000円を超える場面もありましたが、自律反発を狙う買いが入って、急速に下げ幅を縮小しました。
前日の米国市場が大きく下げたことを背景に幅広い銘柄で売りが先行してスタートしました。米国市場よりも下げ幅が大きかった直近の動きに対して、下げすぎへの警戒から買い戻しが入って終わりました。

||米国市場は大幅な下落
前日の米株式市場は大幅に反落し、前週末比890ドル01セント(2.07%)安の4万1911ドル71セント、ナスダックは大幅反落した。前週末比727.900ポイント(4.00%)安の1万7468.321、S&P500種も反落し、前週末比2.69%安の5614.56で取引を終えました。
ダウ指数の下げ幅は一時1,100ドルを超えましたが、直近の下げすぎへの警戒感から買い戻しが入り、下げ幅を縮小して終わりました。トランプ関税が世界の市場を揺らしています。関税政策の影響により景気後退が起きることへの懸念を払拭できなかったことが全市場を失望させました。
【 今後の投資戦略】
史上最大の下げ幅を記録したのは2024年8月5日、4,500円の下げ幅は相場の歴史を永遠に塗り替えました。相場の恐怖心理を示す代表的な指数はVIX、もう一つはFear & Greed指数があります。この指数が低い数値だと恐怖が広がっていることを意味します。
2024年8月5日のFear & Greed指数は17,本日は14の”Extreme Fear”。日本語で言えば、”めっちゃ怖い!!”というべきでしょうか。行き過ぎには必ず反転の日が訪れます。8月5日の翌日は史上最大の上げ幅を記録、その後はその安値を割り込んでいません。
すべての指数が売られすぎを示している今、反転を準備していると考えてよいでしょう。ただし、トランプ政権への失望、トランプの言動によって市場が大きく揺れ動くことは今後も続きますので、警戒は緩めないように!


Fear & Greed 指数(CNN)
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 36,793.11 | -235.16(-0.64%) |
TOPIX | 2,670.72 | -30.04(-1.11%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 147.26 - 147.28 | -0.32(-0.21%) |
ユーロ・円 | 159.96 - 159.97 | +0.24(0.15%) |
ユーロ・ドル | 1.0861 - 1.0863 | +0.0039(0.36%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,911.71 | -890.01(-2.07%) |
S&P500種 | 5,614.56 | -155.64(-2.69%) |
ナスダック | 17,468.321 | -727.900(-4.00%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.510 | -0.065 |
米10年国債(%) | 4.216 | -0.081 |